マツダから3代目アクセラがデビュー。SKYACTIVなど先進技術を満載【今日は何の日?6月27日】

■魂動デザインを採用したダイナミックなスタイリング

2013(平成25)年6月27日、マツダは新型アクセラ(海外名:Mazda3)を発表、日本では11月から発売が始まりました。デザインテーマ「魂動」のダイナミックなスタリングと、SKYACTIVE技術、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」、コネクティッド技術「MAZDA CONNECT」など最新の先進技術を採用していることが、特徴です。

2013年にデビューした3代目アクセラ(ハッチバック)
2013年にデビューした3代目アクセラ(ハッチバック)

●ファミリアの後継車として誕生したグローバルモデル

初代アクセラは2003年、「ファミリア」に代わるグローバルモデルとして誕生しました。立体感を強調したフロントグリルや三角形のリアピラー、張り出したフェンダーなど力強いフォルムが特徴で、4ドアセダンと5ドアハッチバックが用意されました。2009年にデビューした2代目はキープコンセプトながら、マツダ独自のアイドリングストップ「i-stop」が話題になりました。

2003年にデビューした初代アクセラ。ファミリアの後継車のグローバルモデル
2003年にデビューした初代アクセラ。ファミリアの後継車のグローバルモデル

2010年代に入ると、マツダは新しいデザインテーマ「魂動(Soul of Motion)」を掲げ、すべてのモデルへの展開を図りました。最初の採用は2012年の3代目「アテンザ」で、その後2013年の3代目「アクセラ」、2014年の4代目「デミオ」と続きました。

●SKYACTIV技術を中心に豊富なパワートレインと先進技術を採用

エネルギッシュで躍動感のある「鼓動」デザインを採用した3代目アクセラは、デザイン以外にもマツダが独自に開発した多くの先進技術が採用されました。

コネクティッド技術MAZDA CONNECT 燃費モニター
コネクティッド技術MAZDA CONNECT 燃費モニター
SKYACTIV-G 1.5(1.5L ガソリンエンジン)
SKYACTIV-G 1.5(1.5L ガソリンエンジン)

パワートレインは、新開発の「SKYACTIV-G」の1.5L直4ガソリンエンジンと「SKYACTIV-D」の1.5Lおよび2.2L直4ディーゼルエンジンに6MTおよび6ATが組み合わされ、さらに2.0L直4+ハイブリッド「SKYACTIV-HYBRID(トヨタからライセンス供給)」が用意されました。その他、ミリ波レーダーやカメラなどを使ってドライバーの危険認知と判断をサポートする先進の安全技術「i-ACTIVSENSE(アクティブセンス)」、ネットとつながることで走行安全性や快適性を向上させるコネクティッド技術「MAZDA CONNECT(マツダコネクト)」など、先進技術が採用されました。

流麗なデザインと先進技術満載の3代目アクセラは、発売から1ヶ月で1万6000台の販売を記録する人気を獲得し、その後も堅調な販売を続けました。

●トヨタTHSがベースのSKYACTIV-HYBRID

SKYACTIV-HYBRID(トヨタからTHSをライセンス供与)
SKYACTIV-HYBRID(トヨタからTHSをライセンス供与)

2010年3月、マツダはトヨタプリウスハイブリッド技術に関するライセンス契約を結びました。もちろんマツダも独自にハイブリッドを開発していましたが、短期で商品化するための選択でした。その成果が、3代目アクセラのハイブリッドとして実を結んだのです。

当時マツダは、すでにエンジンの大幅改良を謳ったSKYACTIV-G、SKYACTIV-Dを発表していましたが、さらにハイブリッドを組み合わせることで燃費の大幅な改良を狙ったのです。SKYACTIV-HYBRIDは、JC08モード30.8km/hという優れた燃費を達成しましたが、基本的にはトヨタのTHSだったこともあり、公にはハイブリッドを積極的にアピールしませんでしたね。


デザインコンセプト「魂動」を採用して以降、マツダ車のデザインはみなよく似ていて、区別しにくいとか、飽きるとかいう意見があるようです。欧州メーカーのBMWやメルセデス・ベンツに近い考え方でしょうが、目先の変化を好む日本人には物足りないと考える人が多いのでは、と個人的には思ってしまいます。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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