2024年に15モデル以上のEVを導入する予定のアウディ ジャパンが「e-tron 資格認定制度」をスタート

■「e-tron セールスコンサルタント」と「e-tron スペシャリスト」を設定

バッテリーEVを上陸させているアウディ ジャパンは、電気自動車販売のスペシャリストを養成する制度を導入すると発表しました。

e-tron 資格認定制度」は、顧客への提案力・サービス向上が目的で、全国のアウディe-tron店(110店舗、現時点)のすべての新車セールススタッフが対象になるそうです。

日本でも着実に増えているEV。EVの販売現場では、これまでのガソリンやディーゼルエンジン車とは異なるEVならではの充電メカニズムや給電機能、各種補助金などに関する包括的な知識を説明、提案する能力が不可欠です。

アウディ ジャパン 「e-tron 資格認定制度」
アウディ ジャパンが「e-tron 資格認定制度」を開始

アウディ ジャパンは、同制度の導入によりセールススタッフがEVの販売に必要な知識を身につけ、顧客のニーズに対して的確な提案を行うことで、さらなるサービスの向上を目指すことを目的としているそう。

この資格認定制度は、「e-tron セールスコンサルタント」と「e-tron スペシャリスト」の2段構えになっています。

「e-tron セールスコンサルタント」は、アウディの電気自動車e-tron販売に必要な知識を身につけ、顧客に的確な提案ができることが目的で、全国アウディe-tron店すべての新車セールススタッフが対象になります。

育成トレーニング受講から資格認定まで、およそ4~5ヵ月間を要するそうです。プロダクトに関する深い知識、充電やインフラ、販売プロセスなど、EVに関する様々な事前学習の後に、習得確認とケーススタディの二度にわたる試験が行われます。アウディ独自の資格認定制度として、2022年5月から育成トレーニングが開始されているそうです。

アウディ ジャパン
EV化により販売現場も大きく変わる

一方の「e-tronスペシャリスト」は、「e-tron セールスコンサルタント」有資格者を対象とした有期限資格で、EVの専門家として、また、業界・制度などの最新情報を常に把握するスペシャリストとして、各アウディe-tron店舗内で「e-tron セールスコンサルタント」に対する指導役も担うことになります。

Audi Q4 e-tron導入予定の2022年第4四半期を目途に、資格認定をスタートされる予定。アウディ ジャパンでは、「e-tron 資格認定制度」を通じて、電動化戦略の中で強固な販売体制を構築し、プレミアムEVブランドとして、ユーザーが安心してアウディのEVを購入、所有できるサポート体制を強化するとしています。

アウディ ジャパン
「e-tron 資格認定制度」は、全国のアウディe-tron店すべての新車セールススタッフが対象

ドイツ本社のAUDI AGは、電動化戦略「Vorsprung 2030」において、明確なロードマップを策定しています。

2026年以降に新たに発表されるニューモデルはすべてEVになり、2033年以降は、全モデルの販売を電気自動車とする計画を発表済みです。日本市場では、アウディの電気自動車e-tronファミリーを、すでに8モデル導入されていて、2024年には15モデル以上の導入が予定されています。

こうした電動化攻勢の販売や整備の現場を支えるのが、2段構えの「e-tron 資格認定制度」になります。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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