クライスラーと共同開発した三菱エクリプスにオープンモデル「スパイダー」が追加【今日は何の日?5月23日】

■三浦雄一郎が世界最高齢80歳でエベレスト登頂に成功

2013(平成25)年5月23日、登山家で80歳の三浦雄一郎が息子の豪太とともにエベレスト登頂に成功しました。当然エベレスト登頂の最高齢記録ですが、三浦雄一郎はそれ以前の2003年に70歳で最高齢の記録を作り、その後2008年、今回の2013年と自らの記録を更新したのです。階段を使うとすぐに息が切れてしまう自分が、情けないですね。

5月23日には、ゴルフの金谷拓実、アナウンサーの三田友梨佳、マラソンの大迫傑、ゲーマーの高橋名人、詩人のサトウハチロー、F1ドライバーのルーベンス・バリチェロ、様々なグライダーを開発したオットー・リリエンタールなどが生まれています。本日紹介するのは、ブラジル人ドライバーのルーベンス・バリチェロです。

●理想的なセカンドドライバーと揶揄されるもF1優勝11回を誇るルーベンス・バリチェロが誕生

ルーペンス・バリチェロ(2013年)(C)Creative Commons
ルーベンス・バリチェロ(2013年)(C)Creative Commons

ルーベンス・バリチェロは1972(昭和47)年5月23日、ブラジルのサンパウロで生まれました。9歳の頃からカートを始め、1990年に渡欧するまでに、ブラジル選手権でチャンピオン5回、2位3回という圧倒的な走りを披露し、大きな注目を集めます。

2006年ブラジルGPでのルーペンス・バリチェロ (C)Creative Commons
2006年ブラジルGPでのルーベンス・バリチェロ (C)Creative Commons

1990年に英国に渡り、フォーミュラ・オペル選手権をいきなり制覇。1991年に英国F3にステップアップし、19歳でチャンピオンに輝きます。直後の1993年、ジョーダン・グランプリから待望のF1デビュー。しかし2000年のドイツGPでの初優勝までに125戦を要し、これは当時の最遅記録でした。また2011年までの326戦参戦は、当時F1の最多出走記録でもありました。デビュー当時からマシンに恵まれず、セカンドドライバーとなることが多く、2000年にフェラーリに移籍した際にも、ミハエル・シューマッハのセカンドドライバーとなり、理想的なセカンドドライバーと揶揄されることもありました。とは言うものの、F1で優勝11回、ポールポジション14回は立派な成績ですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●米国三菱生産エクリプスのオープンモデル「スパイダー」が登場

1996(平成8)年5月23日、三菱自動車から2代目「エクリプス」をベースにしたオープンモデル「エクリプス・スパイダー」が登場しました。

1996年に登場したエクリプス・スパイダー(C)Creative Commons
1996年に登場したエクリプス・スパイダー(C)Creative Commons
スパイダーの電動ソフトトップは、10秒程度で開閉
スパイダーの電動ソフトトップは、10秒程度で開閉

エクリプスは、当時提携関係にあったクライスラー社と三菱が共同開発した米国生産のコンパクトスポーツ。初代は北米で1989年、日本では翌年の1990年にデビューしました。「ギャラン」をベースにしたスタイリッシュなハッチバックの3ドアクーペで、2.0L直4 DOHCのNA(自然吸気)およびターボエンジンを搭載、駆動方式はFFに加えて4WDも用意されました。

スパイダーのベースとなった1995年デビューした2代目エクリプス
スパイダーのベースとなった1995年デビューした2代目エクリプス

その後1995年6月、モデルチェンジによって2代目エクリプスがデビュー。その約1年後にオープンモデルのスパイダーが加わったのです。クーペのエクリプスのルーフをソフトトップに変更した完全なオープンボディに、クーペと同じ220PSの2.0Lターボエンジンを搭載し、ミッションは4ATのみ。電動開閉式のソフトトップは10秒で開閉でき、運転席&助手席エアバックとABSが標準装備でした。

バブル崩壊でスポーツモデル冬の時代の中、クーペの販売は伸びませんでしたが、限定200台のスパイダーはすぐに売り切れました。オープンカーは憧れのクルマ。絶対数はわずかでも一定のユーザーがいるのですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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