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■けん玉が実用新案権を取得
5月14日は「けん玉の日」です。1919年(大正8)年の5月14日、江草濱次の考案した現在のけん玉の原型「日月ボール」が実用新案として登録されたことに由来します。けん玉は、日本古来の玩具と考える人が多いと思います。筆者もそう思っていましたが、実は世界各地で古くから似たようなものが存在していました。起源ははっきりしませんが、フランスには16世紀に「ビル・ボケ」という名前で記録が残っているそうです。
5月14日には、バナナマンの田村勇紀、タレントのエド・はるみ、歌人の斎藤茂吉、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ、女性レ-シングドライバーのサビーネ・シュミッツ、水銀温度計発明のガブリエル・ファーレンハイトなどが生まれています。本日紹介するのは、サビーネ・シュミッツです。
●“ニュルブルクリンクの女王”と呼ばれたサビーネ・シュミッツ生まれる
サビーネ・シュミッツは1969(昭和44)年5月14日、ドイツ・ラインライト・プファルツ州のニュルブルクリンクがある町、アデナウで生まれました。母親はホテルとレストランを経営し、レストランには多くのレーシングドライバーやチーム関係者が集まり、ザビーネは子供の頃からモータースポーツを身近に感じながら育ちました。
ホテルの専門学校を卒業後、ホテルやレストランで働く傍ら、時間があればニュルブルクリンクの北コースを走り、徐々にレースにのめり込んでいきます。本格的にレースを始めてすぐに、ニュルで行われる耐久レースで頭角を表し、1996年と97年にニュル24時間レースで総合優勝。ニュル24時間レースで総合優勝した史上初の女性ドライバーになります。翌1998年にはVLNニュル耐久選手権でも、同じく史上初の女性シリーズチャンピオンに輝いています。
その後も活躍を続け、2014年のニュル耐久シリーズでは、44台を抜き去って優勝するという伝説のレースもやってのけました。ニュル北コースを走るレーシングタクシーのドライバーやテレビ司会者などとしても活躍したサビーネでしたが、思いもしない不幸が襲います。2017年にがんが見つかり、2021年、51歳の若さで帰らぬ人となってしまったのです。現在、ニュルブルクリンク北コースの第1コーナーには彼女の名前が付けられ、彼女の活躍を語り継ぐ場所となっています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●三菱のフラッグシップスポーツ、スタリオンがデビュー
1982年(昭和57)年5月14日、三菱自動車からスポーツ&スペシャリティカーの「スタリオン」が発表・発売されました。1971年にクライスラーと資本提携し、他社に先駆けて積極的に米国進出を果たしていた三菱が、一層の販売促進を狙って投入したのが、スタリオンでした。
スタリオンはフラグシップスポーツとして、米国を意識した個性的なスタイリングを採用。リトラクタブルヘッドライトに大型の衝撃吸収バンパー、太いBピラーと直角三角形のリアクォーターウィンドウなど、近未来的な雰囲気が特徴でした。パワートレインは2.0L直4SOHCのNA(自然吸気)とターボ仕様の2種類のエンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。米国仕様については2.6Lターボも用意されました。駆動方式はフロント縦置きエンジンによるFRです。
スタリオンはモータースポーツにも積極的に用いられ、全日本ツーリングカー選手権などで活躍しましたが、国内の販売は思うようには伸びませんでした。尖がったスタイリングで、好き嫌いが分かれたのでしょうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)