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■25人の博士が誕生した「博士の日」
1885(明治18)年5月7日、数学者の菊池大麓、物理学者の山川健次郎、植物学者の伊藤圭介ら25人に日本初の博士号が授与されました。25人は論文の提出による博士号でなく、教育への貢献が評価された、今でいう名誉博士の扱いでした。本格的な論文審査による博士の誕生は、それから3年後だったそうです。
5月7日には、くりぃむしちゅーの上田晋也、俳優の上川達也、タレントの萩本欽一、法学者の美濃部達吉、米俳優のゲイリー・クーパー、音楽家のヨハネス・ブラームスとピョートル・チャイスコフスキーなどが生まれています。本日紹介するのは人物ではなく、今から76年前に誕生した東京通信工業(現、ソニー)です。
●井深大と盛田昭夫が東京通信工業を創業、そして世界のソニーへ成長
戦後まもない1946(昭和21)年5月7日、井深大と盛田昭夫によって、ソニーの前身となる東京通信工業が設立されました。創業当初は、ラジオの修理や真空管電圧計の製造、販売を行っていましたが、「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の日本初、世界初の商品を生み出します。1950年に日本初のテープレコーダー、1955年に日本初のトランジスタラジオを商品化。1958年に社名をソニーに改称した後も、トランジスタテレビ、ビデオ・テープレコーダー(ベータマックス)、ウォークマンと次々とヒット商品を創り出し、日本といえばソニーと言われるような日本を代表する世界的なブランドへと成長しました。
最近の若い人にとってのソニーは、プレステなどゲーム事業の印象が強いのかもしれません。いっぽう自動車業界では、今年3月にホンダとEVの共同開発を行うことを発表し、話題となりました。どのようなEVが誕生するのか、楽しみですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●レクサスSCとして北米にも進出した3代目トヨタ・ソアラがデビュー!
1991(平成3)年5月7日、トヨタから1980年代に一世を風靡した「ソアラ」の3代目がデビューしました。1981年にデビューした初代ソアラは、当時のバブル景気を象徴する「ハイソカー」として大ヒット、続く2代目もキープコンセプトで人気を加速させました。
そして登場した3代目ソアラは、初代と2代目が採用した直線基調のフォルムを、フロントノーズからリアデッキにかけて曲面で構成されたフォルムに一新。また、この3代目から「レクサスSC」という車名で北米に進出し、グローバルなモデルと位置付けられました。エンジンも2.5L直6DOHCツインターボと4.0L V8DOHCエンジンのパワフルな2機種に変更。その他にも4輪ダブルウィッシュボーン、世界初のアクティブ4WS、さらに最上級モデルにはアクティブサスペンションなど新しい技術や装備が満載され、高級スペシャリティカーとしての存在感をアピールしました。
北米でのソアラ(レクサスSC)は人気モデルとなり、レクサスブランドの知名度アップに一役買いましたが、日本では初代や2代目のようなヒットにはなりませんでした。バブルの崩壊や高級パーソナルクーペの低迷など、飛ぶように高級車が売れた時代が終焉した、最悪のタイミングでの登場だったのです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)