日本でも扱いやすい欧州Cセグメントに、ラグジュアリーな内外装が際立つ新型DS 4が参入

■流麗なエクステリアデザインが目を惹くDS 4

欧州Cセグメントハッチバックは、自他ともにベンチマーク(指標)と認めるフォルクスワーゲン・ゴルフをはじめ、同門で上級志向のアウディA3、メルセデス・ベンツAクラス、BMW1シリーズといったドイツ勢が日本で定番的な人気となっています。

DS 4
新型DS 4のエクステリア

さらにCセグメントには、アルファ ロメオ・ジュリエッタ、ルノー メガーヌ、新型プジョー308、新型シトロエンC4というイタリア、フランス勢も存在感を発揮しています。

また、SUVテイストが付加されたMINIクロスオーバー、観音開き式バックドア(ラゲッジ用)を備えるMINIクラブマンという個性派もあり、多彩な輸入車から選べるのが魅力です。

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新型DS 4のフロントマスク

そんなCセグメントへ、DS 7 CROSSBACK、DS 3 CROSSBACK、DS 9に続く第4のモデルとして登場したDS 4は、4415mmという長めの全長が特徴。

フォルクスワーゲン・ゴルフは全長4295mmで、DS 4は120mmも長くなっています。DS 4には、個性的で、流麗かつ上質な内外装が与えられています。

フロントマスクで目を惹くのは、新しいライトシグネチャー。フルLEDデイタイムランニングライトは、誰もが目を惹くシグネチャーデザインになっています。さらに、スリムなプロジェクターヘッドランプには「DS マトリクスLEDビジョン」が採用されています。

シャイニーブラックのフロントグリルは、DSのディテールでお馴染みのダイヤモンドがモチーフとされた大小2つのパーツからなります。ダイヤモンドを散りばめたようなクロームが配され、美しい幾何学模様のデザインに磨きがかけられています。

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新型DS 4のPHEV「E-TENSE」

長めの全長を活かした流麗なサイドビューは、彫刻的なフォルムや大径ホイール、シャープなラインがダイナミックなムードも醸し出しています。さらに、細く横に伸びるテールランプがワイド&ローの力強さを強調していて、存在感のあるテールランプは、レーザーエンボス加工された立体的な視覚効果を生み出す美しいダイヤモンドデザインを採用。片側で合計80個のLEDライトが使われていて、美しくエレガントな発光を可能としています。

●細部までこだわったデザインや上質なシートが迎えてくれるインテリア

DSブランドのハイライトであるインテリアでは、DS 4の主力グレード「RIVOLI」は、「バサルト・ブラックレザー」のシートが迎えてくれます。

ダッシュボードやアームレストにテップレザーが配され、質感だけでなく触感にもこだわったそう。人間工学に基づいてデザインされたドア上部のパワーウィンドウスイッチには、「シャイニーブラック」の加飾が施されています。

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新型DS 4のインパネ

ベースモデルの「TROCADERO」のシート表皮は、ファブリックとテップレザーの組み合わせ。また、ダッシュボードの中央には、継ぎ目のない仕上げが施された10インチのタッチスクリーンが配置されています。

設定されるパワートレーンは、1.2Lガソリン(PureTech)、1.5Lディーゼル(BlueHDi)、1.6Lのプラグインハイブリッド(E-TENSE)。組み合わされるトランスミッションは、全車8速AT。ディーゼルとPHEVは、エコカー減税対象になり、PHEVにはクリーンエネルギー自動車補助金が交付されます。

プラットフォームは、「EMP2(Efficient Modular Platform2)」と呼ばれるマルチエナジープラットフォームの進化版の「EMP2 V3」が使われています。

新型DS 4に合わせて操縦安定性を高めるための剛性強化や、CO2削減や運動性能にも寄与する軽量化を実現。通常のスポット溶接に加えて、構造用接着剤が多用されていて、DS 7 CROSSBACKに対して約1.5倍の33.7mに達しているそうです。

さらに、新規部品を「EMP2 V2」に対して約50%採用することで、乗り心地を向上させたとしています。なお、サスペンション形式は、フロントはストラット、リヤはトーションビーム。

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新型DS 4のイメージ

また、新型DS 4の日本上陸を記念し、フランス語で「The First」を意味する車名が与えられた特別仕様車「DS 4 LA PREMIERE(ラ プルミエール)」も設定されています。

「クリオロブラウン・ナッパレザーシート」をはじめ、スライディングガラスルーフ、「DS ナイトビジョン」、シャイニーブラック加飾(DSウイング、サイドウインドウモール、リヤガーニッシュ) などが特別装備されます。

パワートレインは、PureTech、BlueHDi、E-TENSEの3種類から選択できます。ボディカラーは、「グリラケ」「クリスタルパール」のメタリック2色が設定され、計50台の限定発売になっています。なお、カタログモデルを含めたボディカラーは、メタリックが「グリラケ(LA PREMIERE限定色)」「ルージュベルベット」「オルキュイブル」「ノアールぺルラネラ」の5色。パールは「ブランナクレ」の1色です。

●ボディサイズ:全⻑4415×全幅1830×全高1495mm、ホイールベース2680mm

●カタログモデルの価格
・「TROCADERO PureTech」:398万円
・「RIVOLI PureTech」:449万円
・「RIVOLI BlueHDi」:469万円
・「RIVOLI E-TENSE」:572万円

●特別仕様車の価格
・「LA PREMIERE PureTech」:514万円
・「LA PREMIERE BlueHDi」:534万円
・「LA PREMIERE E-TENSE」:642万円

塚田勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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