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■人気アニメ原作「サザエさん」の連載が福岡の地方紙で始まる
1946(昭和21)年4月22日、誰もが知っている長谷川町子の人気アニメの原作「サザエさん」の連載が、福岡県の地方紙「夕刊フクニチ」で始まりました。サザエさんの舞台も最初は福岡の博多でしたが、作者の長谷川さんが東京に引っ越すとともにサザエさんも同じく引っ越し。最終的に掲載誌は朝日新聞となり、1974年2月21日、6477話まで続きました。1969年にはTVアニメもスタートし、その後は実写ドラマもオンエア。現在も日曜日18:30といえばサザエさんですね。
4月22日には、タレントの森星、野球の中田翔、指揮者の西本智実、作曲家の冨田勲、デザイナーの三宅一生、サッカー元ブラジル代表のカカ、カナダ人ドライバーのグレッグ・ムーア、ソ連の最高指導者ウラジーミル・レーニンなどが生まれています。本日紹介するのは、グレッグ・ムーアです。
●早世したカナダの天才ドライバー、グレッグ・ムーア生まれる
グレッグ・ムーアは1975(昭和50)年4月22日、カナダのブリティッシュコロンビア州メイプルリッジで生まれました。1991年、16歳でフォーミュラ・フォード1600に参戦しルーキー賞を獲得。1993年から1995年まで、インディカーの下位カテゴリーであるインディ・ライツシリーズに参戦し、1995年にはチャンピオンに輝きます。
1996年、その実績が認められて、21歳の若さでCARTにステップアップ。新人ながら3度表彰台に上がります。翌年1997年にミルウォーキーで初優勝し、当時の最年少優勝記録を樹立。続くデトロイトでも優勝し、カナダ人の新スターの出現と大注目されます。1998年に2勝、1999年にも1勝を上げて迎えた最終戦フォンタムにおいてムーアに悪夢が襲います。徐々に順位を上げていった直後の第2ターンでクラッシュ、一瞬のうちに帰らぬ人となってしまいました。
CARTの活躍で翌年からは名門ペンスキーチームに移籍し、ホンダエンジン搭載のマシンをドライブすることが決まっていたグレッグ。才能ある若きドライバーの悲報は胸が痛みますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●RVブームをけん引した三菱パジェロがデビュー!
1982年(昭和57)年4月22日、三菱自動車がRVのパイオニア「パジェロ」を発表、5月7日に発売しました。パジェロの起源は、三菱重工時代の「ジープ」です。米国ウィルス社と提携して1953年からノックダウン生産していたジープですが、契約の関係で東南アジア以外には輸出できませんでした。そこで、当時欧米で人気があったオフロード4WD車の独自開発に着手して誕生したのが、パジェロでした。
パジェロが目指したのは、それまでの頑強で武骨なイメージのオフロード4WD車でなく、乗用車感覚で乗れるオフロード車でした。パワートレインは、低中速トルクに優れた2.3Lディーゼルターボと3.0Lディーゼル、2Lガソリンの3種のエンジンに5速MTの組み合わせ。駆動方式は、もちろん優れた悪路走破性を実現する副変速機を備えた本格的4WDです。
スタイリッシュなボディと高い走破性が人気となり、RVブームの火付け役となりました。また、発売の翌年1983年からパリ・ダカールラリーに参戦すると市販車クラスで優勝、その後も圧倒的な強さで12回の総合優勝を飾り、さらに篠塚健次郎と増岡浩という日本人ドライバーの活躍もあり、パジェロは世界中にその名を轟かせました。
残念ながらパジェロは2021年8月31日をもって生産を終了。また一つ、伝説の名車が消えた瞬間でした。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)