交通事故死ゼロを目指す日/英国初のF1チャンプM・ホーソーン生まれる/三菱「ランエボ・ファイナルエディション」の予約開始!【今日は何の日?4月10日】

■交通事故死が起きないことを願う日

内閣府により、平成20(2008)年1月に、交通安全に対する国民の意識を高めるため、新たな国民運動として、「交通事故死ゼロを目指す日」を設けることとされました。昨年令和3年(2021)年4月8日に交通事故による死亡者ゼロを記録しました。統計開始以来53年目にして初めての快挙でした。そして本年令和4(2022)年4月10日は、「交通事故死ゼロを目指す日」です。この日に限ったことではありませんが、安全運転はもちろん、特に子どもたちの交通安全に気を配ってみてはいかがですか?

4月10日には、アナウンサーの水卜麻美、ボクサーの井上尚弥、女優の木村佳乃、ミュージシャンのさだまさし、漫画家の水島新司、作家の村松友視、米俳優のスティーブン・セガール、英国人F1ドライバーのマイク・ホーソーンなどが生まれています。本日紹介するのは、マイク・ホーソーンです。

●英国初のF1チャンピオンに輝いたマイク・ホーソーンが誕生

マイク・ホーソーン(1959年) (C)Creative Commons
マイク・ホーソーン(1959年) (C)Creative Commons

マイク・ホーソーンは1929年4月10日、英国のメックスボローで生まれました。9歳からレースを始め、21歳で本格的なレースに参戦。1952年、23歳の時にベルギーGPにプライベーターとしてクーパーを駆りF1デュー。表彰台を獲得するなどの活躍が認められて、フェラーリへの加入が決まります。

エンツォ・フェラーリ(中央)と相席するホーソーン(右)(1953年) (C)Creative Commons
エンツォ・フェラーリ(中央)と相席するホーソーン(右)(1953年) (C)Creative Commons

1953年にフェラーリからF1に参戦し、当時の最年少記録である24歳でフランスGPに初優勝。その年のランキングは4位、翌1954年はランキング2位となり、フェラーリのエースドライバーとなります。翌1955年にはル・マン24時間レースに出場し、不幸な事故の当事者となりますが、F1ではその後もチャンピオン争いを続け、1958年、ついに英国人としては初のチャンピオンに輝きました。

ところがホーソーンは、その直後にF1引退を表明して周囲を驚かせます。チームメイトのピーター・コリンズのレース中の事故死や自らも肝臓に病(おそらく癌)を患っていたことが理由でしたが、その3ヶ月後、一般路の交通事故であっけなくこの世を去ってしまったことには、運命の不思議さを感じます。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●名車ランエボに終止符。最終形のファイナルエディションが登場!

2015(平成27)年4月10日、三菱自動車の「ランエボ・ファイナルエディション」の予約が始まりました。10代&23年間にわたって進化し続け、WRCの活躍などで一世を風靡した「ランエボ」の最終バージョンが登場したのです。初代ランエボは1992年9月にデビュー、1993年からWRCのグループAに参戦し、1990年代の後半から2000年代初期にかけて大活躍を演じ、その名を世界に轟かせました。

2015年に登場したランエボ・ファイナルエディション
2015年に登場したランエボ・ファイナルエディション

ファイナルエディションのベースは、2007年に登場した10代目「ランエボX」。MIVEC(可変動弁機構)付き2.0L直4DOHCターボエンジンに、ツインクラッチのSST(スポーツシフトトランスミッション)を組みあわせ、駆動系はS-AWC(オールホイールコントロール)システムを搭載しています。

ランエボ・ファイナルエディションの後ろ外観
ランエボ・ファイナルエディションの後ろ外観

ファイナルエディションは同一エンジンながらナトリウム封入排気弁の採用などのチューニングによって、最高出力300PS→313PS、最大トルク43.0kgm→43.7kgmにパワーアップ。外観では、フロントグリルの周囲を取り囲むモールがダーククロムメッキに変更されているのが特徴です。

販売価格約430万円で限定1000台はあっという間に完売となり、1000万円以上で取引された個体もあったようです。昨年三菱はモータースポーツを担当する「ラリーアート」を復活させ、モータースポーツ活動の再開を発表しました。ランエボの復活を期待せずにはいられませんね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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