■ベースのM440i xDriveグランクーペから約400万円アップ
2022年3月30日(水)、アルピナ社日本総代理店ニコル・オートモビルズは、BMW4シリーズグランクーペをベースとしたニューモデル、BMWアルピナB4グランクーペを発表し、予約注文を開始しました。日本への導入時期は2022年後半の予定で、車両本体価格は、左ハンドルが1375万円、右ハンドルは1416万円です。
発表会の冒頭で挨拶に立った、ニコル・グループ代表職務執行者社長のミヒャエル・ヴィット氏は、3月10日にBMWグループが発表したアルピナブランドの取得に関しては、現時点でお話しすることはないと述べるにとどめましたが、ひと言「アルピナは永遠に不滅です」と話しました。
今回、日独同時に発表されたBMWアルピナB4グランクーペは、アルピナの伝統的な特性と新型車のコンセプトをミックスしたモデル。パワフルでありながらエレガントで象徴的なデザインが特徴です。
BMWアルピナB4グランクーペのボディサイズは全長4792mm×全幅1850mm×全高1440mm。外観では、装着されたフロント・スポイラーにより、スポーティなフロントビューにアクセントを加えています。
一方、リアでは控えめなスポイラーがクーペならではのエレガントなラインを崩さないようにしています。
BMWアルピナB4グランクーペのリアビューを特徴づけているのは、アルピナ・スポーツ・エキゾースト・システムのオーバル形状4本出しテール・パイプです。ディーフューザー形状のリアバンパーとともにスポーティさを強調しています。
また、BMWアルピナB4グランクーペに装着されているアルミホイールは、アルピナの伝統となっている20本スポークを再解釈した新デザインが採用され、ボディの印象的なフォルムとマッチしています。
このアルミホイールは、手間の掛かる鍛造工程で製造され、20インチという大径サイズながら約12kgという軽量さが特徴です。さらに装着されるタイヤは、アルピナ専用にチューンされたピレリPゼロ。フロントは255/35ZR20、リアは285/30ZR20となっています。
BMWアルピナB4グランクーペに搭載されているパワートレインは、最高出力495ps、最大トルク730Nmを発生する3L直列6気筒ビ・ターボ+ZF製の8速スポーツAT。エンジン出力は現行モデルより、最高出力は+33ps、最大トルクは+30Nmアップとなっています。
駆動方式はBMW xDriveをベースとした4WDシステムで、トルクを前後輪に連続的かつ完全に可変配分します。また、グランクーペのスポーティなキャラクターに合わせて駆動力の配分は、アルピナ独自のリア寄りにセッティングされているのが特徴です。
さらにリアにはLSDが装着され、トラクションを最適化。特に横Gがかかるコーナリング時において、優れた俊敏性と走行安定性を発揮します。BMWアルピナB4グランクーペは0-100km/h加速はわずか3.7秒。巡行最高速度は301km/hに達します。
高い走行性能に対応できるように、BMWアルピナB4グランクーペのブレーキシステムは、フロントに4ポッドキャリパーと395mm径のブレーキディスクを採用。リアにはフローティングキャリパーと345mm径の大容量ブレーキシステムを搭載。
BMWアルピナB4グランクーペは様々な装備が充実していて、シートヒーターをはじめ、ステアリングヒーターといった快適装備をはじめ、充実した運転支援機能を装着。また、製造番号を刻印したアルピナ・プロダクション・プレート、高品質なラヴァリナ・レザーで仕上げたステアリング・ホイールなどのエレガントなディテールが、インテリアにラグジュアリーな雰囲気を演出しています。
オプションで、自然のままになめした天然のラヴァリナレザーで仕上げることも可能です。2ドアクーペではなく、スタイリッシュなデザインと利便性を両立したグランクーペをベースとしているのもアルピナファンにはたまらないことかもしれません。
(文・写真:萩原 文博)