目次
■バイクとギターに「1959 レジェンド カスタムエディション」製作
イギリスの老舗バイクブランド「トライアンフ・モーターサイクルズ(以下、トライアンフ)」と、世界的なギターブランドであるアメリカの「ギブソン」が、コラボモデルを製作することを発表しました。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/TRIUMP_GIBSON_collabo_01-380x282.jpg)
いずれも1959年生まれの伝説的名機を先祖に持つ、トライアンフ「ボンネビルT120」とギブソン「レスポール・スタンダード・リイシュー」に、それぞれ「1959 レジェンド カスタム エディション」というスペシャルなモデルを製作することを明かにしました。
●バイクとギターの伝説的モデルが元祖
トライアンフのボンネビルT120は、同社の伝統ともいえる並列2気筒エンジン、通称「バーチカルツイン」を搭載する1200ccのスポーツモデル。ビンテージ感溢れるスタイルに、クルーズコントロールなど最新技術も投入したネオクラシックと呼ばれるジャンルのバイクです。
その初代モデルは1959年に誕生し、英国流デザインと1950年代のアメリカンテイストを融合させたユニークなスタイルなどが話題となり、世界的な大ヒットを記録。今でも愛好家などに親しまれている伝説のバイクです。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/2021_triumph_bonneville_t120-200x150.jpg)
一方、ギブソンのレスポール・スタンダード。こちらは、ロックなど、昔からの音楽ファンにはおなじみのエレクトリックギターで、今までレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、エアロスミスのジョー・ペリー、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュなど、名だたるギタリストに愛用されてきた有名モデルです。
特に、1958年、1959年、1960年に製作されたレスポール・スタンダードは世界で最も高額なヴィンテージギターとして知られていますが、なかでも高い人気を誇るのが1959年モデル。
当時の生産本数は650本ほどと非常に少なく、その希少価値の高さから「伝説的ギター」と呼ばれるようになり、前述のように、世界的ギタリストがこぞって愛用したことで有名になったモデルです。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/TRIUMP_GIBSON_collabo_02-160x200.jpg)
そして、その末裔といえるのが、今回トライアンフとのコラボモデルを製作するレスポール・スタンダード・リイシュー。オリジナルモデルをギブソンのカスタムショップが忠実に再現した、まさに生きる伝説と呼べるギターなのです。
●ボディカラーにレスポール風サンバースト
そんなレジェンド的名機を元祖とする2モデルの特別仕様が、1959 レジェンド カスタムエディションです。主な内容は、まず、ボンネビルT120では、車体にレスポールのカラーで有名なサンバーストを彷彿とさせるボディカラーを採用。
また、タンク上部にギターのネックとヘッドストックのデザインをジェットブラックでペイントし、手描きのコーチラインをプラス。フューエルフィラーキャップには、ギブソンのロゴをレーザーエッチング加工で施します。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/TRIUMP_GIBSON_collabo_03a-200x137.jpg)
ほかにも、レザー製ギターケースに合わせてデザインされたカスタムブラウンの本革シートも採用。ダイヤモンドステッチやトライアンフのロゴ刺繍が入るほか、特製ピックホルダーなども装備されるという心憎い演出もあります。
さらに、特製オルタネーターバッジには「Triumph Gibson 1959 Legends」のロゴも入れられています。
対するレスポール・スタンダード・リイシューの1959 レジェンド カスタムエディションでは、ボンネビル特有のエンジンフィンをイメージしたピックガードや手描きのコーチラインなどを採用。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/TRIUMP_GIBSON_collabo_03b-200x126.jpg)
ほかにも、レーザーエッチングを施したピックアップカバー、ロゴ付きのトラスロッドカバー、リイシューモデル専用スイッチバックプレートなど、トライアンフとのコラボレーションを印象付けるディテールが散りばめられています。
なお、どちらにも、トライアンフのニック・ブロアCEOとギブソンブランドのCesar Gueikian社長の署名が入った「1959 レジェンド カスタム エディション証明書」が付いてきます。
●コラボモデルは募金活動の目玉
ちなみに、今回のコラボは、トライアンフとギブソンが、どちらも「DGR(The Distinguished Gentleman’s Ride)」という活動を後援していることがきっかけです。
DGRとは、男性のメンタルヘルスと前立腺がんに対する啓発・募金活動を目的として、世界中のライダーが参加するチャリティーイベントのこと。
![トライアンフのボンネビルT120とギブソンのレスポールにコラボモデル](https://clicccar.com/uploads/2022/03/23/TRIUMP_GIBSON_collabo_04a-200x129.jpg)
世界114ヵ国、900以上の都市で開催されるワールドワイドなイベントで、今までに10万人以上のライダーが参加。2012年のスタートから現在までで、募金総額は3100万ドル(約37億5000万円)以上だといいます。
そして、今回、トライアンフとギブソンそれぞれが1959 レジェンド カスタム エディションを製作するのは、そのDGR2022年イベントの一環。募金活動の目玉として、2022年のDGRで最も多額の寄付を集めた人に賞品として贈られるそうです。
なお、2022年は3月28日(月)から募金活動などを開始、イベントは5月22日(日)に開催される予定です。
(文:平塚 直樹)