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■411cc・単気筒を搭載する新感覚バイク
1901年にイギリスで誕生し、世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールドが、アドベンチャー・クロスオーバーという新感覚の新型バイク「スクラム411」を発表しました!
インドでの販売を皮切りに、2022年半ば頃を目安に他アジア太平洋地域に展開するほか、北米や中南米地域などでも販売する予定であることを明らかにしました。
●アドベンチャーツアラーの流れをくむモデル
新型のスクラム411は、市街地などの舗装路を軽快に走るストリートスクランブラー的スタイルと、未舗装路で高い走破性を発揮するアドベンチャーモデルの要素を合わせ持つ、アドベンチャー・クロスオーバーという新ジャンルのバイクです。
日常の通勤や買い物から、休日のアウトドアまで幅広く対応するモデルとして開発されました。
同社のアドベンチャーツアラー「ヒマラヤ」の流れをくむモデルで、ヒマラヤと同系のLS-410エンジンプラットフォーム、排気量411ccの空冷4ストローク単気筒を採用。低速から湧き出る豊かなトルク特性と適度な振動などで、扱いやすさとバイクを操る楽しみを堪能できるパワートレインです。
ちなみに、ヒマラヤのパワートレインは、最高出力24.3ps・最大トルク3.26kgf-mを発揮しますが、新型のスクラム411でも同様のスペックが与えられることが予想できます。
●グラブガード装着仕様も用意?
車体では、イギリスの有名パーツメーカー、ハリスパフォーマンス製のシャーシを採用。市街地での活発な動きと、ラフロードでの高い走破性に貢献します。
そのほかの詳しいスペックについてはまだ未公表ですが、公開された写真を見ると、オフロード走行用にはハンドルにグラブガードを装着できることが分かります。
グラブガードとは、未舗装路を走る際に、飛び石などがライダーの手にあたってケガをしないようにするためのプロテクションパーツ。また、エンジン下には、岩などに車体がヒットした際にエンジンの損傷を防ぐプロテクターも装備されています。
こういった本格的なオフロードバイクに装着されることも多い装備により、アウトドアでのハードな走りにも十分対応できることが期待できますね。
国内モデルの導入時期についてもまだ未発表ですが、日常の足からキャンプなども想定したアウトドアへのツーリングまで、幅広いフィールドでバイクを楽しみたいユーザーには、注目のモデルといえるでしょう。
(文:平塚 直樹)