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■ヤマハ伝統の「テネレ」に新型が登場!
ヤマハは、700ccの2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーモデル「テネレ700 ABS」をマイナーチェンジした2022年モデルを発売することを発表しました。
エンジンの平成32年排出ガス規制適合化や新グラフィック&カラーを採用した新型モデルを、2022年5月20日に発売します。
●1980年代から続くビッグオフロードマシン
テネレ700 ABSは、1970年代に世界で最も過酷なラリーといわれるパリ・ダカールラリー(現在のダカールラリー)へ参戦していたヤマハのワークスマシン「XT500」を元祖に持ち、1983年に発売された市販車「XT600テネレ」から現在まで続くビッグオフロードマシンです。
ちなみにテネレとは、ラリーの舞台となったサハラ砂漠・中南部の一帯を指す呼称。広大なアフリカの砂漠を走破できる、高いオフロード性能を示すネーミングで、今でもヤマハ伝統のブランド名となっています。
2019年に登場した現行のテネレ700 ABSは、それまでの単気筒エンジンから2気筒エンジンに変更されました。採用されたのは「MT-07」など、ミドルクラスのスポーツモデルでも定評がある688cc・直列2気筒。
最高出力73ps、最大トルク6.9kgf-mを発揮するこのエンジンは、豊かな低中速トルクと伸びやかな高回転をあわせ持つことで、オフロードでのファンライディングとオンロードでの扱いやすさを両立しています。
ほかにも、このモデルでは、フロント21インチ、リヤ18インチの軽量アルミ製ホイール、ポジションの自由度と利便性を追求したフラットシートなどを採用。オン/オフ問わず、長距離ツーリングなどでの高い快適性や走破性を実現しています。
●エンジンは新排ガス規制に対応
その2022年モデルでは、エンジンを平成32年排出ガス規制に適合させながら、出力はほぼそのまま。また、新しく3タイプのグラフィック&カラーを採用しています。
ブルーは、MotoGPなどに参戦するヤマハワークスマシンでもおなじみの色調で、「Ténéré(テネレ)」のビッグロゴとハーフマットのブラックを組み合わせた仕様。
また、ホワイトには、往年のヤマハ製レーシングマシンに採用されていた赤のスピードブロック(通称ストロボカラー)を入れると共に、ホイールにはゴールドを採用した仕様です。
さらに、ブラックは、ソリッドのグレーとブラックのコンビネーションでモダンな雰囲気を演出しています。
価格(税込)は128万7000円です。
(文:平塚 直樹)