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■タンデム走行も楽しめる原付2種バイク
ホンダが、1960年代後半から1970年代に一斉を風靡したレジャーバイク「ダックス」の125cc版「ダックス125」を世界初公開することを発表しました!
2022年3月19日〜21日「第38回 大阪モーターサイクルショー2022」(インテックス大阪)を皮切りに、2022年3月25日〜27日の「第49回 東京モーターサイクルショー」(東京ビッグサイト)、4月8日〜10日の「第1回 名古屋モーターサイクルショー」(Aichi Sky Expo)でそれぞれ展示されます。
かつてのダックスといえば、「クルマに積めるバイク」としてレジャー向けに発売され、その胴長で愛くるしいフォルムが人気を呼び、日本だけでなく、北米など海外でも大ヒットしたモデルです。
当時を知るバイク好きなら、誰もが懐かしさを感じるモデルの新型ですが、さてどんな仕様になって登場するのでしょうか?
●胴長短足のダックスフンドが由来
ダックスは、1969年に発売された「ダックスホンダ」が初代モデルです。車名の由来は、小柄で低重心、長いホイールベースが胴長短足の犬ダックスフンドを連想させるところからきています。
エンジンには、ビジネスバイクの「スーパーカブ」と同じ空冷4サイクル単気筒を採用。排気量には、50ccと70ccを設定していました。
大きな特徴は、折りたたみ式のハンドルやステップにより車体をコンパクトにし、横にしても漏れないガソリンタンクも採用して、乗用車のトランクにも入れられたこと。
当時のアウトドア・レジャーブームもあって、日本はもちろん、北米などでも大きな人気を得たモデルです。
●クラッチレバーがない!
その新型となるダックス125は、ライダーが家族や仲間とともに、タンデムライドで休日を楽しく過ごすための提案として開発されました。排気量は、原付二種であるという発表や、車名からすると125ccで間違いないでしょう。
タンデムもできるということや排気量の拡大から推測すると、車体は大型化されているでしょうから、先代のようにクルマには積めないかもしれませんけどね。
なお車体には、鋼板プレス製のバックボーンフレームに、アップタイプのマフラーや丸形ヘッドライトなどを採用。2人乗りにも配慮した形状のダブルシートも装備します。
それ以外の詳細はまだ不明ですが、公表された広報写真を見るとクラッチレバーがありません。ホンダは、やはり1960年代から1970年代に人気を博した小型バイク「モンキー」も復刻させ、同じく原付2種にした「モンキー125」も販売していますが、こちらは5速のマニュアルトランスミッションを採用しています。
一方の新型のダックス125では、クラッチレバーがないことから、自動遠心クラッチなどを採用するオートマ車、または人気のビジネスタイプ「スーパーカブ110」のようにロータリー式ミッションを装備しているのかもしれません。
いずれにしろ、AT限定免許でも乗れる可能性はかなり高そうです。
●スーパーカブ110にも新型
ちなみにホンダは、今回の3つのショーに、1950年代から続くロングセラーモデルのスーパーカブ110についても、新型モデルを展示予定です。
新型では、最大トルクと燃費性能の向上を図った新エンジンを搭載したほか、ABSを採用した前輪ディスクブレーキ、前後キャストホイールおよびチューブレスタイヤを新たに採用するといったアップデートを実施。
メーター内にはギアポジションや時計を表示する機能を追加するなどで、使い勝手をより高める変更も施しています。
ほかにもホンダは、新型ロードスポーツモデル「HAWK 11(ホークイレブン)」の市販予定車を世界初公開することもすでに発表済み。
こちらは、1970年代後半から1980年代初頭まで販売された400ccと250ccの大人気スポーツモデル「ホーク」の車名を冠したカフェレーサースタイルの大型バイクとなりそうです。
ともあれ、これらモデルたちが、実際にどんなスペックなどを持って登場するのか、今から楽しみですね。
(文:平塚直樹)