スイスの老舗時計メーカーとコラボ!英国トライアンフが世界270台限定の「スピードツイン ブライトリング限定車」を発表

■英国名門バイクメーカーとスイスの老舗時計メーカーがコラボ

2022年に創業120周年を迎えるイギリスの名門バイクメーカーが「トライアンフ・モータサイクルズ」。その記念すべき年に、スイスの老舗時計メーカーで、130年以上の歴史を誇る「ブライトリング(Breitling)」とのコラボモデルを発表しました!

トライアンフのスピードツインにブライトリング限定車
ブライトリング・リミテッド・エディションの燃料タンク

レトロなスタイルが人気の1200cc・並列2気筒マシン「スピードツイン」をベースにした、「ブライトリング・リミテッド・エディション」を世界限定270台で発売することを明らかにしました。

バイクと時計、ジャンルこそ違いますが、いずれも長い年月に磨かれた匠の技が光るメーカー同士のコラボバイクは、特別なカラーや仕様を持った、まさに逸品と呼べる仕上がりです。

●1938年発売の名車をオマージュ

ベースとなったスピードツインは、トライアンフ伝統的の並列2気筒エンジン、通称「バーチカルツイン」を搭載し、クラシカルでスタイリッシュなフォルムが人気の大型スポーツバイクです。

トライアンフのスピードツインにブライトリング限定車
トライアンフ・スピードツインのスタンダード仕様

車名の由来となったのは、第2次世界大戦直前の1938年に発売され、大人気を博した同名バイク。80年以上前の伝説的モデルが持つテイストを受け継ぎつつも、扱いやすい1200ccエンジンや、電子制御などの最新テクノロジーなどで、現代的な味付けを投入したマシンとして、2019年に復活を遂げました。

2021年には、最高出力を3ps増の100psにアップするなどの仕様変更を実施。フロントフォークにイタリアのマルゾッキ製43mm径倒立タイプ、リヤサスペンションにはスプリングプリロードの調整が可能なツインタイプを採用するなどで、より走りに磨きが掛かっています。

●車体カラーは有名映画のバイクを再現

今回登場する限定モデルでは、まず、車体色に専用の「ポリクロマティックブルー」を採用。このカラーは、1953年に公開されて大ヒットしたアメリカ映画「乱暴者(原題はThe Wild One)」で、主役の故・マーロン・ブランドさんが乗ったトライアンフがモチーフとなっています。

トライアンフのスピードツインにブライトリング限定車
燃料タンクはBreitlingのロゴ入り

当時流行したバイカーと呼ばれる暴走族の親玉を演じ、ダークヒーローとして多くの若者の憬れとなったのがブランドさん。限定モデルのカラーは、劇中でブランドさんの愛車として登場した青い「サンダーバード6T」からインスピレーションを得たといいます。

色の再現には、1950年代のトライアンフ純正ペイント・サンプルブックと、オリジナルのサンダーバードで使われたペイントオプションのカラーチップを使用。分光器を使いカラーマッチングが施されたといいます。

しかも、燃料タンクに施されたブラックのストライプと、今回コラボしたBreitling(ブライトリング)のロゴは、手作業でマスキングされて塗装されています。

まさに、職人の手によるカスタマイズが施された特別なカラーなのです。

●足まわりもアップグレード

また、今回の特別仕様車には、オーリンズ製ピギーバック・ツイン・サスペンション・ユニット(グロスブラック・スプリング付き)も装備。よりアップグレードされた足まわりとなっています。

トライアンフのスピードツインにブライトリング限定車
ブライトリング・リミテッド・エディションのエンジン

さらに、エンジンには、ビレット加工されたアルミニウムのクラッチとオルタネーターのエンベリッシャーに、繊細なダークアルマイト仕上げを敢行。シートには、パンチング加工が施されたブラックレザーを採用し、ブライトリングのブランドロゴ「B」のマークもエレガントに刺繍されています。

トライアンフのスピードツインにブライトリング限定車
ブライトリング・リミテッド・エディションのシート

しかも、世界限定270台を示すため、ハンドルバークランプには個別のシリアルナンバーも刻印。1台1台が、完全な一点ものであることを証明します。

価格(税込)は239万5000円。2022年中に発売される予定です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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