日本初の飛行船が飛ぶ/電流単位Aのアンペール生まれる/小型モビリティの先駆けスズキ・ツイン登場!【今日は何の日?1月22日】

■国産初の飛行船が大阪に到着「飛行船の日」

1916(大正5)年1月22日、国産初の飛行船「雄飛号」が、埼玉県所沢から大阪までの飛行実験に成功。当時は、大量輸送が可能な飛行船ブームが起こっていました。しかし、有名な「ヒンデンブルク号」の爆発や飛行機の高性能化によって、飛行船ブームはあっけなく終焉を迎えたのでした。

さて、1月22日に生まれたのは、女優の高橋惠子、サーカー選手の中田英寿、野球監督の星野仙一、作家の田山花袋、米女優のダイアン・レイン、物理学者のアンペールなどです。本日紹介するのは、アンペールです。

●電流が電子の流れであることを発見したアンペールが誕生

電気力学の創始者、アンペール(C)Creative Commons
電気力学の創始者、アンペール(C)Creative Commons

1775年1月22日、数学者で物理学者でもあるアンペールが、フランスのリヨンに生まれました。ブール大学の教授を経て、リヨン大学教授に就任。電流が磁場を作るという「アンペールの法則」を発見した、電気力学の創始者です。また、「電流とは、電気を帯びた無数の微小な粒子が流れている現象」であると提唱。60年以上経って電子が発見されて、彼の理論の信憑性が立証されました。これらの功績から、電流の単位としてA(アンペア)が使用されるようになったのです。彼は学校に通わず、好奇心旺盛な子どもだったそうです。どこかで聞いたことがあるような、「天才あるある」ですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ハイブリッドもあった! マイクロカーのスズキ・ツインがデビュー!

2003(平成15)年1月22日、スズキからユニークな超小型モビリティの「ツイン」が発売されました。最近は、さまざまなメーカーの超小型モビリティが市販化されていますが、20年ほど前にすでに登場していたのです。

2003年にデビューしたツイン。キュートな雰囲気の丸みを帯びたフォルム(C)Creative Commons
2003年にデビューしたツイン。キュートな雰囲気の丸みを帯びたフォルム(C)Creative Commons

ツインは、「スクーター感覚の4輪車。21世紀のパーソナルビークル」と謳い、全長2675mm/全幅1475mm/全高1450mm(現行スペーシアは、3395/1475/1785mm)のコンパクトボディで、車両重量600kgの2人乗り。最高出力44PSの660cc3気筒DOHCエンジン搭載車と、エンジンとトランスミッションの間に出力5kWのモーターを搭載したハイブリッド車の2仕様のモデルを用意。ガソリン車の燃費は28.0km/Lで価格は49万~84万円、ハイブリッド車の燃費は34km/Lで価格は129万円とやや高額でした。

ツインの丸い後ろ外観。全長は短いが、全幅は一般の軽サイズを確保(C)Creative Commons
ツインの丸い後ろ外観。全長は短いが、全幅は一般の軽サイズを確保(C)Creative Commons

コンパクトでキュートなスタイルのモビリティでしたが、販売は伸びず、登場から3年足らずで姿を消してしまいました。時代を先取りし過ぎたという言う意見もありますが、そうでしょうか?

現在も超小型モビリティは多く存在しますが、一般ユーザーには浸透せず、宅配便のような用途に限定されています。超小型モビリティが、安心して、かつ迷惑をかけずに走れるような道路環境が構築されない限り、超小型モビリティの普及は難しいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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