素人のど自慢始まる/ジェンソン・バトン生まれる/ランエボのルーツ初代ランサーがデビュー!【今日は何の日?1月19日】

■のど自慢素人音楽会のラジオ放送が始まる

1946(昭和21)年1月19日、NHKのど自慢の前身にあたる、のど自慢素人音楽界のラジオ放送が始まりました。当初は、名物となっている鐘はなく、口頭で“合格です”、“もう結構です”と言われたそうです。ちなみに、TVで放送されるようになったのは1958年のことです。

さて、1月19日に生まれたのは、歌手の宇多田ヒカルと松任谷由実、作家の柴門ふみと森鴎外、画家のセザンヌ、レーシングドライバーのジェンソン・バトンなどです。本日紹介するのは、ジェンソン・バトンです。

●ホンダワークスでF1初優勝を飾ったジェンソン・バトンが誕生

J・バトンがドライブしたMOTUL無限 NSX-GT(2017年スーパーGT)(C)Creative Commons
J・バトンがドライブしたMOTUL無限 NSX-GT(2017年スーパーGT)(C)Creative Commons
英国人ドライバーのジョンソン・バトン(C)Creative Commons
英国人ドライバーのジェンソン・バトン(C)Creative Commons

レーシングドライバーのジェンソン・バトンは、1980年1月19日に英国西部のサマーセット州で生まれました。8歳からカートレースで腕を磨き、英国フォーミュラ・フォードでチャンピオンになって2000年にF1デビュー。2003年からB・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)ホンダに加入し、2006年のハンガリーGPでF1初優勝を飾ります。この優勝はホンダにとっては39年ぶりの快挙でした。2009年には、ワールドチャンピオンを獲得、2017年までのF1での優勝は15回を誇ります。その後、日本のスーパーGTで活躍し、2018年にはチャンピオンになっています。日本ではモデルの道端ジェシカの恋人としても知られ、2014年に結婚するも翌年には離婚してしまいました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ラリーの名車1600GSRを生んだ初代ランサーがデビュー!

1973(昭和48)年1月19日、当時大衆車市場を席巻していた「カローラ」や「サニー」に対抗する形で、三菱から小型乗用車の初代「ランサー」がデビューしました。

1973年にデビューしたランサー1400GL
1973年にデビューしたランサー1400GL
ランサー2ドアセダンのサイド外観。典型的なロングノーズ&ショートデッキスタイル
ランサー2ドアセダンのサイド外観。典型的なロングノーズ&ショートデッキスタイル

ロングノーズにショートデッキの2ドア/4ドアセダンのコンパクトなボディに、1.2L/1.4L/1.6Lの3種のエンジンを搭載。当初はファミリー層をターゲットにした、落ちついた雰囲気のセダンでした。

世界のラリーで大活躍したランサーGSR
世界のラリーで大活躍したランサーGSR

しかしランサーの名を世に知らしめたのは、その年の9月に追加されたホットモデル「ランサー1600GSR」です。1.6Lエンジンにツインキャブレターを装着し、圧縮比を上げるなどのチューンナップを施してパワーアップ。三菱はその実力を証明するため、国内外のラリーに参戦を始めます。すると早速、その年のサザンクロスラリーで1~4位を独占するという衝撃的なデビューを飾ります。さらに翌年には世界選手権(WRC)のサファリラリーで初参戦初優勝を飾り、ランサーの名を世界に轟かせます。その後も1600GSRの快進撃は続き、「ラリーの三菱」と呼ばれるようになったのです。

ラリーの三菱と言えば、ランエボのイメージが強いでしょうが、ランエボの20年ほど前にランサー1600GSRがその礎を築いていたのです。ちなみに篠塚健次郎さんの国際ラリーデビューは、ランサー1600GSRでした。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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