阪神・淡路大震災から27年/ベンジャミン・フランクリン生まれる/小型SUVのビーゴ&ラッシュがデビュー!【今日は何の日?1月17日】

■未曽有の災害から生まれた「ボランティアの日」

今から27年目の1995年1月17日、未曽有の大災害「阪神・淡路大震災」が発生しました。これを機に、日本のボランティア活動が活発化し、最近は災害が起こると全国から多くのボランティアが集まって救援活動を行います。日本人の助け合う素晴らしさを再認識できますね。

さて、1月17日に生まれたのは、芸人のかまいたち・山内健司、歌手の平井堅と山口百恵、音楽家の坂本龍一、米国政治家のベンジャミン・フランクリンなどです。本日紹介するのは、ベンジャミン・フランクリンです。

●アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンが誕生

100ドル紙幣に描かれているベンジャミン・フランクリン肖像(C)Creative Commons
100ドル紙幣に描かれているベンジャミン・フランクリン肖像(C)Creative Commons

ベンジャミン・フランクリンは1706年1月17日、英国統治下の米国ボストンで、ろうそく職人の両親のもとに生まれました。記者や編集者を経て印刷出版業で成功。その後政治の道に進んで多くの実績を上げて、「アメリカ独立宣言」の起草委員を務めます。また多彩な能力を発揮して、独学で物理学や気象学、哲学の道を究め、凧揚げによって雷が電気の放電であることを実証したのは、有名な話ですね。貧しい家に生まれながら、実業家、政治家、学者として成功したベンジャミン・フランクリンは、米国100ドル紙幣にも肖像が印刷されています。まさしく、アメリカンドリームの体現者ですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ダイハツとトヨタから小型SUVビーゴ/ラッシュがデビュー!

2006(平成18)年の1月17日、ダイハツから「ビーゴ」、トヨタから「ラッシュ」が発売されました。トヨタとダイハツは、1967年の業務提携以降、共同開発に積極的に取り組んでおり、ビーゴ/ラッシュもトヨタが陣頭指揮を執り、ダイハツが開発・生産を担当するという流れで出来上がりました。トヨタのラッシュは、ダイハツがトヨタにOEM供給する形ですが、両車はバッジ以外ほぼ同じです。

2006年にデビューした小型オフロードSUVのダイハツ・ビーゴ
2006年にデビューした小型オフロードSUVのダイハツ・ビーゴ
円形メーターとダイヤルで統一したビーゴの運転席周り
円形メーターとダイヤルで統一したビーゴの運転席周り

ビーゴ/ラッシュは、1999年にデビューした「テリオス/キャミ」の後継車。街乗りSUVが人気の市場では、希少な小型オフロードSUVでした。先代よりも一回り大きいビルトインラダーブレーム式モノコック構造のボディに、1.5L直4DOHCエンジンを搭載。メカニカルセンターデフ式フルタイム4WDの採用によって、悪路でも力強い走行が可能でした。

2006年にデビューしたトヨタ・ラッシュ。ダイハツ・ビーゴのOEM車
2006年にデビューしたトヨタ・ラッシュ。ダイハツ・ビーゴのOEM車

ターゲットは、自分らしさを大切にする若者層。爆発的な人気とはいきませんでしたが、堅調な販売を続けて2016年に生産を終了しました。それから3年余り経った2019年に、後継者に相当するクロスオーバーSUVに変貌した「ロッキー/ライズ」がデビューして、大ヒットします。やはり市場の好みはオフロードSUVでなく、クロスオーバーSUVなのですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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