飲酒運転による取り締まり「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の違いは?【クルマ豆知識/2022年版】

■酒酔いは警察官の判断、酒気帯びはアルコール濃度で決まる

飲酒運転と酒気帯び運転
たとえ少量でも、お酒を飲んだら運転は絶対ダメ!

年末年始はお酒を飲む機会が増えます。「ちょっとしか飲んでいないから大丈夫だろう」という誤解から、飲酒運転も増える時期です。

警察庁の令和2年の交通事故の発生状況データによると、飲酒運転の死亡事故率は飲酒していない死亡事故率の8.1倍と高率になっています。このデータからは、飲酒運転による交通事故が死亡事故につながる危険性が極めて高いことが伺えます。

飲酒運転がなぜ危険なのかというと、飲酒により血中アルコール濃度が高まることによって、中枢神経の麻痺をはじめ、「集中力が鈍る」「理性・自制心が低下する」「身体の平衡感覚が狂う」「視力が落ちて視野が狭くなる」といった症状が生ずるためです。

その結果、運動能力が低下してブレーキやアクセル、ハンドルの操作が遅れ、大きな事故を引き起こす原因となります。したがって絶対に飲酒運転はしてはいけないですし、また運転者に飲酒をすすめてもいけません。

●飲酒運転の処分は重いものばかり!

さて、その飲酒運転には「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2つがあります。どちらもお酒を飲んで運転しているのだから、酒酔い運転では? と思われるかもしれません。確かにそうなのですが、法規的には酒酔い運転と酒気帯び運転では処分が大きく異なります。

「酒酔い運転」は「アルコールの影響によって正常な運転ができない恐れのある状態」であるかどうかです。具体的な検査としては、直線の上を歩かせてまっすぐに歩けるかどうか。また言語などから判断・認知能力の低下がないかなどを調べられます。つまり、検査をする警察官が客観的に見て、酔っているかどうかで判断されます。

酒酔い運転と酒気帯び運転
酒気帯び運転は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、酒酔い運転は5年以下の懲役または100万円以下の罰金!

一方の「酒気帯び運転」は、血液中や呼気に含まれるアルコール濃度の量によって該当するかどうかが判断されます。酒酔い運転とは判断基準が異なるので、運転者の体質次第では酒気帯び運転の基準に満たない飲酒量でも酒酔い運転となります。

2007年と2009年に飲酒運転に対する法改正が行われ、罰則が重くなりました。現在では酒気帯び運転は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。違反点数は血中のアルコール濃度によって変わり、0.15mg以上0.25mg未満が13点、0.25mg以上だと25点となります。

酒酔い運転は5年以下又は100万円以下の罰金という重い刑事罰が科せられ、違反点数に関しても35点(取り消し3年)です。酒酔い運転はクルマやバイクだけでなく、自転車などの軽車両でも違反であり、罰則の対象となりますので、「飲んだら乗るな!」を必ず守ってください。

(萩原文博)

※この記事は2022年1月7日に再編集しました。

この記事の著者

萩原 文博

萩原 文博 近影
クルマ好きの家庭教師の影響で、中学生の時にクルマ好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、クルマの魅力だけでなく、クルマに関する情報を伝えられるように日々活動しています!