石に触れると願いが叶う/万有引力のニュートン生まれる/360の現代版?スバルR1デビュー!【今日は何の日?1月4日】

■1(い)月4(し)日で石の日

1月4日は、語呂合わせで「石の日」です。お地蔵様や狛犬、お墓など、石に触れながら願いをかけると、その願いが叶うとされています。ただし、願いが叶うとされているのは今日だけですよ。

さて、1月4日に生まれたのは、演出家の宮本亜門、俳優の竹内力、グリム童話のヤーコプ・グリム、天才科学者(数学者、物理学者、天文学者)のアイザック・ニュートンなどです。本日紹介するのは、アイザック・ニュートンです。

●リンゴが落ちるのを観て万有引力を発見?ニュートンが誕生

アイザック・ニュートンの肖像(C)Creative Commons
アイザック・ニュートンの肖像(C)Creative Commons

ニュートンは1643年1月4日、英国リンカンシャー州のウールスソープという村で生まれました。家は農家で恵まれた境遇ではありませんでしたが、叔父の助力でケンブリッジ大学トリニティ・カレッジを卒業。1665年にペストが大流行しため、一時故郷に帰って、その間に万有引力などさまざまな発想や理論を構築したとされています。誰もが知っている“りんごが落ちるのを観て万有引力を発見した“という逸話の真偽は不明ですが、ニュートンの実家の庭にリンゴの木があったのは事実のようです。ちなみに、この木の子孫が東京の小石川植物園にあります。観に行ったら、何かいいアイデアが生まれるかもしれませんよ。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スバル360の復活か、スバルR1がデビュー!

2005(平成17)年の1月4日、富士重工(現、スバル)から個性的な軽自動車「R1」がデビューしました。当時の軽自動車は、ファミリー志向の背の高いハイトワゴンが市場を席捲。そのような中でR1は、1958年にデビューして大ヒットした「スバル360(愛称、てんとう虫)」を彷彿とさせるタマゴ型のスタイリングが特徴でした。

2005年にデビューしたスバルR1。スバル360を彷彿させるワンモーションのタマゴ型のフォルム
2005年にデビューしたスバルR1。スバル360を彷彿させるワンモーションのタマゴ型のフォルム
スバルR1のフロントマスク。3分割された独特のフロントグリル
スバルR1のフロントマスク。3分割された独特のフロントグリル

キャッチフレーズは、“スーパースモールカー”、軽の規格内いっぱいに大きくするのではなく、逆に全長を短くして取り回ししやすいサイズとし、小さいことによる魅力を追求。技術的には、当時の軽としては先進的な4気筒エンジンや独立懸架式サスペンションを採用するなど、スバルらしい走りへのこだわりが随所に盛り込まれました。

スバルR1の運転席周り。軽とは思えない上質なインテリア
スバルR1の運転席周り。軽とは思えない上質なインテリア

スバルらしいスポーティな軽モデルとして仕上がったR1でしたが、ハイトワゴンの勢いに風穴を開けることはできず、販売は低迷。結局、兄弟車「R2」とともに、2010年3月に生産を終了しました。2011年には軽乗用車「ステラ」、2012年には軽商用車「サンバー」が生産を終了し、これをもってスバルは軽自動車の自社生産から完全撤退しました。

1952年にデビューして一世を風靡した”てんとう虫”の愛称のスバル360
1952年にデビューして一世を風靡した”てんとう虫”の愛称のスバル360

数々の軽の名車を販売したスバルですが、登録車の開発に専念するための英断です。以降は、ダイハツのOEMモデルによって、軽のスバルブランドを提供し続けています。ファミリー志向のクルマ作りが苦手な(?)スバル、軽の撤退は正解と思いますが、どうですか。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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