70万円の中古車が諸費用込で130万円オーバー…新候補はビートル?それともルーテシア?揺れる想い、体じゅう感じて2021【東京でクルマ買っちゃいました日記・第5回 いろんな人に相談編】

■クルマに詳しい人に話を聞いてみよう! 前回もらった見積もりも答え合わせ

●赤いルノーを猛プッシュされて悩み中。ワーゲン乗りと中古車業界の方に相談

ディーラーに見積書を見てもらいご意見いただく。ツッコミどころがあったことが判明
ディーラーに見積書を見てもらいご意見いただく。ツッコミどころがあったことが判明

この記事のタイトルは「クルマ買っちゃいました日記」なのですが、すいません。まだ買っていません、どうもライターの半澤です。

クルマにお詳しいクリッカー読者の方はボクの動向を歯がゆく思いながらも、きっとツッコミながらやさしく見守ってくださっていることと思います(勝手に)。いやあ、すいません素人すぎて。

前回はテレビ電話で商談をするも「諸経費」の大きさにビビッてしまい契約には至らず。だって約70万円(車輌本体価格)が約137万円(諸経費込み)に跳ね上がったのですもの。

クルマ好きには当たり前じゃんということも、ボクには新情報すぎて頭を抱えているのでございます。

ということで、今回はいろんな人に意見をいただくことに。まずはフォルクスワーゲン「ポロ」が愛車、クルマに詳しい女性編集者の友人Sさんに話を聞いてみることにしました。レンタカー屋さんでのバイト経験もあるという頼りになる方です。

ボクが気になっているルノーにも乗っていた経験があると言います。「私は昔仕事でルノーのカングーに乗っていたのですが、そう言えばよく修理に持って行ってましたね(笑)。でもルノーは良いと思いますよ!」とSさん。そして彼女はこうも教えてくれました。

「半澤さんは排気量ばかり気にされていますが、加速の問題も大事です。最近の低排気量モデルは大体ターボ付きですが、ターボがついていなくて低排気量のものに関しては、けっこうアクセルを踏まないと加速しないし、踏み続けるのも疲れるから高速道路やロングドライブだと運転が疲れるんですよね」。

え、意見がプロすぎてビビるわ!

そう、クルマを買う=それで実家(福島)に帰るということも考えると、高速道路を気持ちよく運転できないとなあ。なるほど、排気量だけ考えてもダメなんですね。

確かに実家のミラ・ジーノ(659cc)で高速に乗ると右足がパンパンになったなあ。と、考えると、900ccのトゥインゴより1200ccのルーテシアがいよいよ正解では!

実は第4回以降、営業からメールで赤いルーテシアを猛プッシュされていたのです。メールには写真データとともにこんな一言が添えてありました。

「こちらは原価車両のお得車になります」。

もう、めっちゃアピッてくるやん、そしてそれがまた胸に突き刺さるやん。するとSさん、中古車業界の友だちに連絡をとってくれることに。急遽、赤いルーテシアの見積もりにご意見いただけることになりました。すると早速LINEで回答が。以下、箇条書きでをまとめます。

本体価格で儲けを取っていないよという声高なアピール。いやあ、そうは言われてもねえ
本体価格で儲けを取っていないよという声高なアピール。いやあ、そうは言われてもねえ。諸経費がねえ

・さすがに手数料など見積もりが高すぎる。下げられる経費も多々。陸送料金などはもっと安くできるはず
・車庫証明手続き代行手数料も高い、これは自分でやりましょう
・コンパクトカー、自分が買うなら今後出てこなそうな形のビートルかなあ…

なるほど、的確。めっちゃ参考になりました。つまり、第4回のテレビ電話編、あの見積もりはやはり盛り盛りだったのね。

このやり取りを経て、後日商談した会社には正式にお断りメールをしました。せっかくLINEまで交換した仲というのに、彼からは「また機会がございましたらぜひお願いします」的な返信はなく、少し切ない気持ちになりました。

が、まあ、営業って大変ですよね。気持ちもわかります。何にせよ、考えなく契約しなくてよかったとSさんとそのお友だちに感謝しました。

そして、ビートルねえ…確かに憧れるわ。説明不要で格好良い名車だけど、自分が乗るイメージはないのだよなあ。そう、ボクの中のルーテシア熱はまだまだ冷めないのでした。

●半澤さんが外車とかウケますと言われるも、もう、ほぼほぼ決心しました

では、そろそろこの記事でおなじみのカメラマンFさんにご登場願いましょう。

彼はカメラマンならコレという黒いJeepに乗ってらっしゃって、これまでも輸入車についていろいろと教えてくれました。彼は近所に住んでいることもあり、地元民との飲み会でも顔を合わせます。地元、荻窪民と会う飲み会の席でこんな相談をしてみました。

「やっと見つけました! 前にお話したトゥインゴにほぼ心を決めかけていたのですが、今はルーテシアに惚れまくっています。トゥインゴよりもサイズが大きくて、中古車も安い傾向にあるんですよ」。

そうボクが検索サイトを見せると、Fさんはこうボクの背中を押してくれました。「これが正解じゃないんですかね。サイズといい価格といいちょうどよいと思いますよ」。

そう、ここまで話して気づきました。ボクは背中を押してほしかったのです。

「ほら、もう告っちゃいなよ、がーんば」と古き良き少女マンガのように(いつの時代のだ?)そっと背中をを押してくれる一言を求めていたわけです。「じゃあ次はいよいよ、色ですね。どうしましょう。赤なんて良いんじゃないですか」と盛り上がってくれるFさん。ありがとう!

しかし、こんな横槍が飛んできました。

「え、半澤さんが外車とかウケるんですけど」。

そう言うのは、この荻窪民の会にたまに顔を出す20代女性Yさん。そんなこと言わないで、外車買わせてよ、ウケないでよと言うボクを尻目にYさんは続けます。

「いやあ、しかも赤い輸入車とか笑いますよさすがに」

失礼にもほどがあるのだけどまあ、確かに赤い輸入車を買うのは自分が思い描く半澤像、ましては他人からの半澤像とも異なる気が。うぬー。

ルノー・ルーテシア
ルノー・ルーテシア(※画像はイメージです)

いやいや、こんな若いもんの一言で気持ちがブレては男が廃る。

ということで後日、家の近所の駐車場に泊まっている「ルーテシア」をFさんと散歩がてら見に行くことに。黄色いスポーツタイプでほしいものとはちょっと違いますが、素敵! 洗練されたフォルム。コンパクトだけど、しっかり感じる輸入車の存在感にため息。

「やはり国産のコンパクトカーとは違いますね、ルノー良いですね」とFさん。ありがとう。ボク決めたよ、決めた、告ってくる。


次回、第6回【中古車ディーラー編】ついに中古車ディーラーに乗りこむことに。そこには第一候補ルーテシアとあのクルマもあって…。

半澤 則吉

この記事の著者

半澤 則吉 近影

半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
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