■非公式ながら日本初の飛行に成功。探検家アムンゼンが初めて南極点に到達
1910(明治43)年12月14日、日野熊蔵大尉が日本初の飛行実験を行いました。出力24PSのドイツ製グラーデ単葉機で、高度10m、飛行距離60mの飛行に成功しました。ところが、この飛行は公式の飛行実施日ではなかったことから、非公式記録にとどまっています。正式な記録としては、直後の12月19日に徳川好敏大尉が成功した高度70m、飛行距離3000mが、国内初の飛行として認められています。ちなみに、ライト兄弟による世界初の飛行から約7年後のことです。
また1911(明治44)年のこの日、ノルウェーの探検家アムンゼンら4人の隊員が、世界で初めて南極点に到達しました。10月19日に南極のロス海の基地を犬ぞりで出発し、2ヶ月足らずで南極点に到着して3日間とどまって周辺を調査、翌年1月25日に無事帰還しました。当時は、だれが最初に南極点に到達するのかが、世界の大きな関心事でした。ライバルの英国スコット隊も約1か月遅れで南極点に到達しましたが、帰途に全員が遭難して帰還できませんでした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●トヨタがプリウスPHVをリースで市場投入!
2009(平成21)年のこの日、トヨタは「プリウスPHV(プラグ・イン・ハイブリッド)」のリース販売を始めました。プリウスPHVは、3代目プリウスのハイブリッド(THS-II)をベースにリチウムイオン電池を搭載し、家庭用電源から充電を可能にしたプラグ・イン・ハイブリッド・システムです。THS-IIの電池容量を増やすことで、EVの走行距離を延長し、充電した電気を使い切ったら、通常のハイブリッド走行をします。また、外部給電機能も装備されているので、万が一の災害時に搭載電池の電力を外部施設に供給することもできます。
プリウスPHVの駆動用電池は、トヨタ初のリチウムイオン電池(HVはニッケル水素電池)で、EV走行距離はHVの10倍にあたる23.4kmの走行が可能。家庭用電源からも充電できるので、電気代の安い夜間に充電すれば、HVの約半分のコストで走行できるというメリットがあります。
燃費は、ガソリンとモーターを併用(エンジン走行:EV走行=54%:46%)すると、57km/L(JC08モード)を達成。官公庁や一部法人を中心に、合わせて約600台をリース販売、2年後には数万台/年の市販化を目標にする計画を発表しました。
予定通りプリウスPHVは、2年後の2012年に一般ユーザー向けの販売を始めました。ただし、EV走行距離が改良されても26.4kmと短かったため、市場では不評でした。これを受け、2017年に登場した2代目プリウスPHVは、バッテリ容量の増大やシステムの改良によって、EV走行距離を68.2kmまで向上させました。しかし、EV化へと一気に加速している最近の状況では、PHVの存在がやや薄れていますね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)