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■双子の兄弟姉妹順に関する政令が発布
1874(明治4)年12月13日、双子が生まれた場合、先に生まれた方を兄・姉とするという太政官指令が発表されました。ごく自然なことのように思いますが、それまでは後に生まれた方、あるいは体重の重い方を兄・姉とするなど、地域や慣習によって様々でした。この政令によって、双子が生まれた際の基準が初めて全国的に統一されたのです。でも最近は、せっかく一緒に生まれてきた双子なのに兄弟の区別は必要ないのではと考えて、兄弟、姉妹の区別をつけずに育てている親が多いそうです。もちろん、戸籍上の兄弟・姉妹の区別は必要です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●トヨタが2002年からのF1参戦を発表
1999(平成11)年のこの日、トヨタがF1参戦を1年前倒しして、2002年から参戦することを発表しました。当時のトヨタは、すでにル・マン24時間とWRC(世界ラリー選手権)からの撤退を表明しており、2000年以降はF1と米国のCARTレースに集中するという宣言でもありました。参戦の前倒しは、メルセデス・ベンツやBMW、ジャガー、そしてホンダという大手メーカーが揃う晴れ舞台に、1年でも早く加わりたいというトヨタの強い意志が反映されたようです。その後10年近く激戦を重ね、優勝まであと一歩というところまでいきましたが、残念ながら2009年にF1から撤退してしまいました。
●三菱パジェロの弟分となるパジェロミニがデビュー!
1994(平成6)年のこの日、三菱からパジェロの弟分となる軽のクロカン4WD「パジェロミニ」がデビューしました。当時、軽のクロカン4WDはスズキの「ジムニー」の独壇場でしたが、ジムニーのラダーフレームに対し、パジェロミニはモノコックボディで乗用車ライクな雰囲気が特徴でした。
コンセプトは、パジェロ譲りのオフロード性能とオンロードのしなやかな走り、そして軽らしい取り回しの良さの追求でした。ボディはモノコック構造ながら、ラダーフレームに近い構造材を組み込み、オフロードでの強靭さを実現。またパジェロ譲りの駆動システムは、走行モードに2WD(後輪駆動)とハイとローの4WDが選べるセレクティブ4WD方式が採用されました。
エンジンは、軽としては珍しい660ccの4気筒で、OHC自然吸気16VエンジンおよびDOHCターボ20Vエンジンの2種、トランスミッションは5速MTと3速ATが用意されました。
ライバルであったジムニーは、本格的なオフロード性能を持ち、その分乗り心地はハードでした。一方のパジェロミニは、オフロード性能に加えて都会的なソフトな雰囲気も持ち合わせていたので、その両方を求めていた層に支持され、大ヒットしました。
その後も1998年に2代目が登場して人気を維持しましたが、2000年以降は三菱の経営状況が悪化したため、有効なモデルチェンジができずに2013年に生産を終えました。今でもジムニーが高い人気を誇っていることを考えると、パジェロミニにもそのチャンスはあったように思うのですが、もったいないと思いますね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)