■フォーミュラEへの参戦も同コンセプトカーを生み出す上で重要な役割を果たす
日産グローバル本社ギャラリーで2021年12月27日(月)まで開催されている「Nissan Futures」において、日産自動車は、新型EVの日産アリアの高性能なパワートレインをアピールする「アリア・シングルシーター・コンセプト」を発表しました。
このコンセプトカーは、日産アリアのパワートレインをシングルシーター(1人乗り)レーシングカーのシャシーに搭載したモデルで、未来の電動車両がハイパフォーマンスを追求した場合、どんなスタイリングになるかを考察したものと位置づけています。
「アリア・シングルシーター・コンセプト」は、日産アリアのデザインを踏襲。フロントには、象徴的な「V」のデザインがライトで表現されていて印象的な見た目になっています。さらに、サイドにカーボンファイバーを配置し、アリアの流動的で無駄のない表面が大胆に表現されています。
この「アリア・シングルシーター・コンセプト」は、アリアと同じく空気の力によって形づくられたかのような形が表現されているのも特徴です。
また、日産のABB FIAフォーミュラE世界選手権への参戦は、「アリア・シングルシーター・コンセプト」を生み出す上で重要な役割を果たしたそうです。
日産のグローバルモータースポーツダイレクターのトマソ ヴォルペ氏は、「日産がフォーミュラEに参戦しているのは、レースをするためだけではありません。より魅力的なEVの開発をサポートするためでもあります。日産では、EVとフォーミュラEの活動が、相互に影響を与えています。同コンセプトカーは、アリアのパワートレインや革新的な四輪駆動システムをレーシングカーのシャシーに組み合わせることで、EVのさらなる可能性とワクワクする魅力を追求しています」とコメントしています。
「アリア・シングルシーター・コンセプト」は、あくまでコンセプトカーではありますが、こうしたトライが未来の電動スポーツカーやレーシングカーにつながるかもしれません。
(塚田 勝弘)