■「経営の神様」松下幸之助氏生まれる、ノーベル賞制定記念日
1894(明治27)年11月27日は、松下電器産業(現、パナソニック)の創業者である松下幸之助が和歌山県で誕生した日です。小学校を4年で中退、丁稚奉公の後に大阪電灯の見習い工になり、1918年に独立してソケットを製造する松下電器器具製作所を設立。その後、自転車用電池ランプ、電気アイロン、ラジオなどを次々に開発して事業を拡大。1935年に松下電器産業を設立して、世界有数の電機メーカーへと成長させました。卓越した経営能力や人間を大事にする経営哲学などから、「経営の神様」と呼ばれ、「企業は人なり」「ものをつくる前に人をつくれ」「商売とは、感動を与えること」など多くの金言を残しています。
また1895(明治28)年のこの日、スウェーデンのアルフレッド・ノーベル博士が、自身の発明したダイナマイトで得た財産を人類の平和のために寄付する、という旨の遺言書を書いたことにちなんで「ノーベル賞制定記念日」に制定されました。ノーベル博士の死後、ノーベル財団が設立され、1901年に第1回ノーベル賞授賞式が行われました。第1回では、X線の発見で有名なレントゲン博士が物理学賞を受賞。ちなみに、日本人で初めて受賞したのは、1949年に物理学賞を受賞した湯川博士です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●スバルと共同開発したスポーツカーのトヨタ86を公開!
2011(平成23)年のこの日、トヨタが第42回東京モーターショーに出展予定のFRスポーツカー「86(ハチロク)」のプロトタイプを公開しました。トヨタは2005年にSUBARU(当時は、富士重工)と資本提携し、2008年にFRの小型スポーツカーの共同開発をスタートしました。
共同開発のスポーツカーは、車両パッケージングやデザインはトヨタが、エンジンをはじめとする機構面や生産などはスバルが主導しました。スポーツカーらしいロングノーズの流線型フォルムのボディに、エンジンはスバル伝統の水平対向エンジンを採用。エンジン長が短く、低重心で優れた回転バランスが良いボクサーエンジンが、FRスポーツには最適と判断したからでした。この小型FRスポーツの車名は「86(ハチロク)」、FRレイアウト最後の名車「カローラレビン/スプリンタートレノ」の車両形式AE86に由来します。なお、スバル発売の兄弟車は「スバルBRZ」と名付けられました。
エンジンは、スバル製の2.0L水平対向DOHCエンジンで最高出力は200PSを発揮。トランスミッションは、6速MTと6速ATが用意されました。サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット/コイルスプリング、リアはダブルウィッシュボーン、ブレーキは4輪ディスクブレーキと高機能な装備が採用されました。
トヨタ86の発売は、翌年2012年の4月からでしたが、発売とともに大変な人気となりました。注文してから半年待ちと、冷え込んでいるスポーツカー市場では異例の大ヒットとなりました。まだまだ、スポーツカーを求めるファンは多いですね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)