ヤマハ発動機グループの事業所内託児施設「わいわいランド」が行っている多彩な活動とは?

■柔軟性を活かし、多様な働き方を支援する事業所内託児施設

●土作りから始めるサツマイモ掘り、楽し~&美味し~♪

ヤマハ発動機は、広報部により「ニュースレター」として多様な活動を報告しています。以前でしたら「CSR」、現在なら「サステナビリティ」や「SDGs」というキーワードに当てはまるような活動も含まれています。

今回のテーマは食育。ヤマハ発動機グループの事業所内託児施設「わいわいランド」に隣接する畑で、食育活動の一環としての野菜づくりが行われているそうです。

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ヤマハ発動機グループの事業所内託児施設「わいわいランド」による芋掘り

同社から徒歩で10分ほどの静かな住宅街に子どもたちの元気な声と共に、子どもたちが育てたサツマイモの収穫が行われました。サツマイモの収穫体験を行っている保育園や幼稚園などは多いと思いますが、こちらでは、土作りから始めるという、まさに農業そのものになっています。

ヤマハ発動機による子育て世代の従業員の支援を目的に、事業所内託児施設が開所したのは2005年。

「延長保育が可能なので、急な残業にも対応できる」「職場の近くに子どもがいるのは安心」「通勤の流れで送迎できるのがうれしい」「会社の稼働日に合わせて祝日も預かってもらえる」など、保護者からも好評だそうです。

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後日、社員食堂で提供された「サツマイモサラダ」は大人気だったそう

食育の一環として、2009年にこの「わいわいランド」で野菜づくりがスタート。子どもたちが苦手なトマトやピーマンの栽培を始めたことをきっかけに、毎年少しずつ品種を広げ、現在では春野菜から冬の根菜までさまざまな野菜や穀物を育てているそう。こうした体験をできる保育園はあまりないはずで、子どもたちにとっては貴重な経験といえそうです。

施設長の宮城八千代さんは、「私たち保育士にもまだまだ知識や経験が不足していますので、失敗も少なくありません。ただ、頑張って育てても、うまくいかないことがあるということまで含めて食育のひとつだと捉え、子どもたちと一緒に土づくりからチャレンジしています」。

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子ども達の芋掘りの様子

さらに、「野菜づくりを始めた頃には、虫はもちろん、土にも触われない子どもたちがたくさんいました。今では芋堀りをすればいつの間にかダンゴムシ探しになっていることもあります。掘り終わった後に、残った葉っぱやツルを近所のヤギにもらってもらおうなど、活動自体が広がっていきます。子どもたちはそうした話を保護者の皆さんにもしているようで、親子でこうした活動の話が繰り広げられています」と、活動や親子の会話の広がりについても宮城さんは触れています。

年々、多様な働き方が広がっていますが、仕事と子育ての両立は常に大きな課題。「わいわいランド」では、事業所内保育所ならではの柔軟性を活かした各種の取り組みで、働き盛りの若い世代を支援しているそうです。同社で子どもを預けて働いている世代にとっては、欠かせない事業所内託児施設になっています。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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