■日本向けで初となるヒルディセントコントロール付グリップコントロールを装備
シトロエン・ベルランゴは、両側スライドドアを備え、ルーミーなキャビンとラゲッジスペースにより、キャンプや自転車、マリンスポーツやウインタースポーツなど、多様な趣味に対応するユーティリティの高さが魅力です。
2021年11月11日、そのベルランゴに「BERLINGO SURF EDITION by RIP CURL(ベルランゴ サーフエディション・バイ・リップカール)」が設定され、同日発売されました。
同モデルは、サーフブランドの「Rip Curl(リップカール)」とのコラボで生まれた特別仕様車で、リップカールとのコラボは、2021年4月に発売された「C3 AIRCROSS SUV SURF EDITION by RIP CURL(C3エアクロスSUV サーフエディション・バイ・リップカール)」に続く第2弾。
ベルランゴは、助手席の背もたれも前倒しすることで、最長約2.7mの長尺物に対応するため、一部のロングボード、セミロングボード、ファンボードの中積みが可能です。こうした趣味に打って付けのモデルといえるでしょう。
同特別仕様車は、「SHINE」がベースで、ベルランゴ初のグレーメタリックの「グリ アルタンス」をボディカラーに、アクセントカラーとしてゴールドを彷彿とさせる「リップカール・アルマイト・オーカー・カラー(マットイエロー)」が配置されています。
エネルギッシュな印象の「マットイエロー」は、サーフィンの世界で見られる砂丘や太陽の光からインスピレーションを得たものだそうで、エアバンプやフォグランプベゼルに用意。
さらに、「グリ アルタンス」のボディと「マットイエロー」のコントラストが映えるボディサイドには、ダイナミックな波をイメージしたというリップカールのブランドロゴ「Rip Curl Wave」が、あえてコントラストを抑えてフロントドアに配されています。また、リヤクォーターガラスにも控えめなリップカール・ロゴを配置。
前後バンパーやサイドミラー、ホイールはブラックになり、引き締まった印象を演出。インテリアも特別仕様車らしく、ディテールにまでこだわりが表現されています。インパネはダークグレーが基調で、助手席側のベルト調の装飾部分にイエローのステッチが入るほか、シートバックのラインにもイエローのアクセントが備わります。
フロアマットは、リップカールのタグネーム入り専用フロアマットが用意されます。イエローのアクセントをディテールに配することで、エクステリアとの統一感も図られています。
装備の面でも見逃せないトピックスがあります。日本向けのベルランゴで初となる「グリップコントロール(ヒルディセントコントロール付き)」を装備。なお、プジョー・リフターには、「アドバンスドグリップコントロール」が「GT」グレードに搭載されています。
このグリップコントロールは、ラリーフィールドなどで培われた駆動力制御、車輌運動制御のノウハウを活用したトラクションコントロールの進化版ともいえる機能です。路面状況に合わせて様々なアルゴリズムを組み合わせ、パワートレインの出力特性やブレーキが統合制御されます。マリンスポーツやウインタースポーツ、キャンプなどの足として心強い装備です。
なお、グリップコントロールはタイヤのグリップの最大化とトラクションの最適化を行い走破性を高めるもので、5つのモードを用意。「ノーマル」「スノー」、泥濘などの「マッド」、砂地などに向く「サンド」、ESCをオフにできる「オフ」モードを設定し、天候や路面など状況に応じて選択できます。
「BERLINGO SURF EDITION by RIP CURL」の価格は、364万9000円。なお、エンジンは1.5Lのディーゼルターボで、8速ATが組み合わされています。
(塚田 勝弘)