レモネードの味が忘れられない!たくさんの思い出がよみがえったアメリカGP【F1女子のんびりF1日記】

■全てがビッグなアメリカGP

●2016年に現地観戦した甘酸っぱいレモネードの思ひ出…

F1第17戦アメリカGP[10月22日(金)~24日(日)]が開催されましたね。決勝スタートは日本時間のAM4:00。リアルタイムで見た方はいるのでしょうか? 私は夢の中でした(笑)。

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サーキットのシンボル、高さ77mのパノラマタワー(2016年アメリカGP)

実は私、2016年に現地観戦に行っているんです(詳しくは過去の記事をご覧ください)。レースが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズの印象は、とにかく全てのスケールがビッグ!

広すぎてどこに停めたのか一瞬で分からなくなる駐車場に、広大な広場で行われるライブ、会場内を移動するには自転車タクシーを利用などなど、日本GPとは全く違う雰囲気に圧倒されまくりだったのを、今でも鮮明に覚えています。

中継でよく映っていたタワーにものぼりましたが、高くて足がすくんだなぁ。でもそこから見るF1マシンは格別で、「アメリカGPに来て良かった」と思った瞬間でもありました。

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忘れられないレモネード。また飲みたいっっ!(2016年アメリカGP)

もちろん食べ物もビッグサイズ。3人で2人分を分けて食べてもお腹が苦しくなるほどでした。

そうそう、どうしても忘れられない味があるんです。それはサーキットで飲んだレモネード! 程よい甘さですっきりしており、あまりの美味しさに毎日飲んでいたほどです(笑)。

アメリカGPに行って以来すっかりレモネードにはまってしまい日本に戻っていろいろなお店で飲んでみたのですが、あの美味しさを超える味に出会っていないんですよね。思い出したら飲みたくなってきちゃった~!

●フリー走行からバチバチ!

チャンピオン争い中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)は、フリー走行2で決勝さながらのバトルをしてバチバチでしたよね。フェルスタッペンなんて中指立ててしまっているし…。

でも、それだけチャンピオン争いが白熱している証拠。「これは決勝が楽しみだなぁ」と思っていましたが、想像通り熱いバトルを繰り広げてくれました!

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ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペン(2021年アメリカGP)

ポールポジションを獲得したのは、フェルスタッペン。「昨日からマシンが良くなっている」と自信をみせていました。そして2番手にハミルトン、3番手にはセルジオ・ぺレス(レッドブル)が続きます。

決勝日の天気は晴れ。サーキットのあるオースティンはカラッとした気候で、晴れた日はめちゃくちゃ気持ちが良いんです(日差しが強くサングラス必須でしたが)。

現地の映像を見ていると、5年前のことがまるで昨日の出来事だったように思い出され、サーキットの雰囲気、座席までの道のりに音、匂い…全てがよみがえってきました。

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5年前の決勝日も、気持ちの良いお天気だったなぁ(2016年アメリカGP)

スタートではハミルトンの加速が良くフェルスタッペンに並ぶも、「やり過ぎなのでは?」と心配になるほどフェルスタッペンが幅寄せ。それでもハミルトンは冷静にラインをキープし、逆にフェルスタッペンがふくらんでしまいコースオフ!

その後レッドブル2台に挟み込まれる勢いで接近されるも、ハミルトンが一歩前にでて首位に浮上しました。

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久しぶりのドライコンディション!(2021年アメリカGP)

スタートからドキドキの展開でしたが、レースが進むと今度はタイヤ合戦。

11周目に「タイヤが結構温まってきて厳しいよ。早く交換したほうが良い」とチームに訴えたフェルスタッペンは、すぐさまピットイン。今年のレッドブルとフェルスタッペンは何かが違う!強い!と感じさせてくれるほど、素晴らしいチームワークを見せてくれました。

「タイヤはまだ大丈夫」と言うハミルトンは走り続けるも、タイヤ交換をしたフェルスタッペンが約1秒速い! 13周目にハミルトンもタイヤ交換しましたが、首位を奪われてしまいます。

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せっかく良いスタートを決めましたが…(2021年アメリカGP)

2回目のピットストップもフェルスタッペンが先に入り、その間にハミルトンはファステストラップを更新しながら猛プッシュ。次のタイヤ交換までにできるだけフェルスタッペンと差をひらき、逆転を狙っていきます。

そして8周後、完璧なタイヤ交換を終えコースに復帰するも順位は変わらず、あとはコース上での戦いへ。

ハミルトンはフェルスタッペンより1.8秒速い脅威のスピードで追いかけ「ラスト3周が勝負だね」とチームに伝えます。レースは残り10周ちょっと。これは最後の最後に波乱の展開がありそう!

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今シーズンのフェルスタッペンは強い!(2021年アメリカGP)

そしてハミルトンの言葉通り、ラスト3周で一気に距離が縮まった2人。1秒以内まで来たときには、興奮のあまりゾクゾクしちゃいました。

勝ったのはタイヤをいたわりながら猛プッシュを抑え、最後まで冷静に走ったフェルスタッペン! いや〜、凄かった。これぞF1!という、最高峰のバトルを見せてもらった気がします。

●ドリンクが出ない!?

メキシコから近いということもあり、ペレスのファンも多かったですよね。3位表彰台を獲得し良い週末になったのではないかなと思いますが、まさか決勝中ドリンクシステムが機能していなかったとは…。

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セルジオ・ペレス(2021年アメリカGP)

スタート前から「ドリンクが漏れている」と訴えていたものの、どうやら直らなかったようで、レース終了後のインタビューで「今までで一番タフなレースだった」と疲れ果てた顔をしていて心配になりました(涙)。

F1ドライバーに少しでも近づきたい!と思いレーシングカートにチャレンジしたことがあるのですが、10分走るだけで汗だく。カートから降りたら飲料水をガブガブ飲むほど身体から水分がなくなります。

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次戦のメキシコGPにも期待!(2021年アメリカGP)

F1ドライバーはレーシングカートをはるかに超えるスピードとGに耐え、しかもそれが約1時間30分。ドリンクなしだったと考えるだけで、ゾッとしますよね。でも表彰台では笑顔を見せてくれていたから大丈夫だったのかな? 大事にいたらなくて本当に良かったです!

●フェルナンド・アロンソ、最高!

個人的に面白かったのがフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。キミ・ライコネン(アルファロメオ)とのバトルは、2人の黄金期を観てきた私にとって胸熱でした。

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フェルナンド・アロンソ(2021年アメリカGP)

ホイール・トゥ・ホイールの戦いでどちらも譲らず接触するも、なんとかセーフ。ライコネンが前に出ましたが「コースをはみ出して抜いたから、ポジション戻さなきゃだめでしょ」とアロンソは訴えます。

ライコネン、押し出されていたように見えたし行き場がなかったような…。結局、審議対象にならなかったのですが、これについて物申したいアロンソがやってくれましたよ。

今度はライコネンのチームメイト、アントニオ・ジョビナッツィとの戦いに。アロンソはインからしかけるも、とまりきれずコースオフ。しかしそのままジョビナッツィの前でコースに復帰したではないですか! いやいや、これはさすがにやりすぎなのでは?

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まだまだ伝説を残してほしい!(2021年アメリカGP)

アロンソは「オー、イエス!」とめちゃくちゃ嬉しそう(笑)。FIAからの注意が入りジョビナッツィの後ろに下がることになりましたが、アロンソのこういう所、最高だと思うんですよね。

最近のドライバーって優等生が多いというかルールに縛られすぎているような感じがしますが、アロンソみたいにはちゃめちゃなドライバーがいたほうが見ていて面白いなと。久しぶりに笑わせてもらいました!

●アメリカGP最高の思い出

アメリカGPを観ていて現地観戦した時のことを色々思い出していたのですが、ライコネンとの奇跡の2ショットは今でも忘れられません。

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ライコネンらしい距離感(笑)(2016年アメリカGP)

サイン会でいつも「写真撮って!」とお願いするもガン無視され心が折れまくっていましたが(サインは毎回しっかり書いてくれます)、めげずにアメリカGPでもチャレンジ! すると「あっちのサインが終わったらね」と、あのアイスマンが声を発したではないですか!!

え?もしかして写真撮ってくれるの?と緊張しながら待っていると、不意にふりむきカメラのほうを向いてくれたのです! 5秒くらいの出来事だったでしょうか。見事にシャッターを押してくれた父にも大感謝! 後にも先にも写真を撮ってくれたのは、この時だけとなりました。

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後数戦しか走っている姿を見られないと思うと、寂しすぎますね(2021年アメリカGP)

そんなライコネンですが、角田裕毅選手(アルファタウリ)を懸命に追いかけていましたよね。

日本人としては角田選手を応援しなければと思いつつ、やはり長年家族で応援してきているので(母は2005年から大ファン)、ついつい「キミ様頑張れー! 抜けー!!」なんて応援してしまいました。

なかなか角田選手を抜けないものの、ポイント圏内でゴールできそう!と安心した矢先、レース残り3周でまさかのスピン。12位まで順位を落とすことになりました(涙)。

でもアロンソとのバトルといい、角田選手とのバトルといい、久しぶりに熱くなっているライコネンを見れて嬉しかった! 引退まで残り5戦。しっかり目に焼き付けたいと思います。

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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