WedsSport ADVAN GR Supraが唯一の35秒台でGT500クラス・今季2度目のポール!【SUPER GT 2021】

■えっ?Q1のトップと2番手が1000分の1秒まで同タイム!

11月6日(土)、7日(日)に栃木県 ツインリンク茂木で開催の2021 AUTOBACS SUPER GT第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』。6日(土)にはその公式予選が行われました。

リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
リアライズコーポレーション ADVAN GT-R

GT500クラスの予選Q1は14時53分より10分間で行われます。走行時間が2分ほど経過して、まず飛び出していったのは19号車 WedsSport ADVAN GR Supra。その後、3分経過のころにそのほかのマシンがコースインしていきます。

残り2分頃に最初にアタックを開始したのは、23号車 MOTUL AUTECH GT-Rで1分36秒959のトップタイムを記録。ラスト1分を切って各チームは本気のアタックを始めます。そこで24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの高星明誠選手が1分36秒602でトップに立ちます。

もう残り時間がほぼなくなってきたところで17号車 Astemo NSX-GTの塚越広大選手が1分36秒602でリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rと同タイムを記録!

Astemo NSX-GT
Astemo NSX-GT

競技規定では先にそのタイムを出したマシンが上位となるため、リアライズコーポレーション ADVAN GT-RがQ1トップを獲得。同タイムのAstemo NSX-GTが2位となりました。

STANLEY NSX-GT
STANLEY NSX-GT

チャンピオンもあり得た1号車 STANLEY NSX-GTは、サクセスウェイト相当の燃料流量リストリクターを唯一義務付けられていたためか、タイムが伸び悩み10位でQ2進出ならず。

STANLEY NSX-GT
STANLEY NSX-GT

第4戦のもてぎではポールポジションからの優勝をしたコースだけに悔しい予選Q1となったようです。

■唯一の1分35秒台で宮田選手の速さが光った予選Q2

GT500クラスのポールポジションが決まるQ2は15時31分にスタートします。ここでQ1トップだったリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの佐々木大樹選手が1分36秒071と、Q1より0.5秒も短縮したトップタイムを出します。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra

そこにWedsSport ADVAN GR Supraの宮田莉朋選手が、なんと1分35秒893とリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのタイムを大幅に更新してトップを奪取。その後も1宮田選手はもう1周アタックを行い、途中までは前周を上回る区間タイムを記録しましたが最終セクターでタイムをわずかに落とし、ベストに0.001秒足りないそれでも1分35秒894。しかしライバルチームは到達できなかった35秒台の2連発で存在感を発揮しました。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra

WedsSport ADVAN GR Supraが、第2戦富士以来となる今季2回目のポールポジションを獲得。

ポールポジションを喜び合う国本選手、坂東監督、宮田選手
ポールポジションを喜び合う国本選手、坂東監督、宮田選手

またヨコハマタイヤはもてぎでのGT500初ポールポジションとなりました。予選2位はリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rで、ヨコハマタイヤがグリッドのフロントローを独占することになります。

WedsSport ADVAN GR Supraのドライバー、監督、レースクイーン
WedsSport ADVAN GR Supraのドライバー、監督、レースクイーン

予選3位は前戦優勝のNo.8 ARTA NSX-GT。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

チャンピオンが決まるかもしれないこのもてぎ戦ですが、ポールのWedsSport ADVAN GR Supraや2番手のリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rというヨコハマ勢の活躍も予想されます。

ポールポジションを喜ぶレースクイーン
ポールポジションを喜ぶレースクイーン

その緊迫の決勝レースは7日(日)の13時スタートです。

(写真:吉見幸夫、松永和浩 文・松永 和浩

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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