■ニューヨーク「自由の女神」の除幕式が開かれる、中国から2頭のパンダが到着
1886(明治19)年10月28日、米国ニューヨークに建つ「自由の女神」の除幕式が行われました。自由の女神は、アメリカ独立100年を記念して独立運動を支援したフランスから贈呈されました。女神像は、右手にたいまつ、左手にアメリカ独立記念日(1776年7月4日)が刻まれた独立宣言書を持った、自由と民主主義の象徴です。ニューヨークに行ったら、ひとまず自由の女神を見に行くというのが定番ですね。
また1972(昭和47)年のこの日、日本中がパンダブームに沸きました。日中国交正常化を記念して、中国から「カンカン」と「ランラン」の2頭のパンダが上野動物園にやってきたのです。翌月に一般公開されると1日20万人以上の人が訪れて、数時間並んで見れるのは1分もなかったそうです。ちなみにパンダの白黒模様は、カモフラージュのためと、山間部は寒暖差が大きく、体の冷えやすい部分が熱吸収の良い黒になったためだそうです。以降もパンダ人気は衰えることなく、今年の6月には上野動物園で2頭のパンダが誕生して大きな話題になりましたね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●クラウンの頂点に立つモデル「マジェスタ」登場!
1991(平成3)年のこの日、9代目トヨタ・クラウンのモデルチェンジのタイミングで、最上級モデルとして「クラウン・マジェスタ」が登場しました。クラウンと「セルシオ」の間を埋めるモデルで、セルシオよりやや小ぶりでしたが、高級サルーンとして見劣りはしませんでした。
9代目クラウンは、先代よりも丸みを帯びた面構成でモダンな雰囲気に変わりました。マジェスタも、基本的には同じスタイリングでしたが、クラウンよりもやや長くワイドになって1ランク上の風格を印象付けました。注目すべきは、クラウンが伝統的に採用していたフルフレーム構造ではなく、軽量化や剛性、スペース効率に優れた防振サブフレーム付きのモノコック構造を採用したことでした。足回りは、4輪ダブルウィッシュボーン式電子制御エアサスペンション、ステアリングはラック&ピニオン式で、クラウンの最上級モデルに相応しい走りと乗り心地が実現されました。
エンジンは、セルシオと同じ4.0L V8 DOHC 32Vと3.0L直6 DOHC 24Vに加えて、2.4L直4 OHCターボディーゼルの3種が用意されました。
クラウンは日本専用モデルなので、日本の道路環境では優れた走りと乗り心地を誇りましたが、アウトバーンのような超高速路では欧州高級車に遅れをとっていました。一方のマジェスタは、日本専用モデルでありながら、欧州車に負けないワールドクラスの走りを達成しました。
その後も、技術的にはクラウンの先を行くトヨタの先進フラッグシップとして君臨し続けましたが、2018年をもって生産を終えました。その理由は、トヨタの高級ブランドとしてレクサスブランドが定着して、マジェスタのユーザーが「レクサスLS」や「レクサスGS」に流れたためでした。セルシオと同じ運命を辿ったことになりますが、トヨタのフラッグシップは今後どうするのでしょうか。気になりますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)