■日本初の民間航空開業、オーストラリアからコアラが初めて日本へ
1951(昭和26)年10月25日、戦後初の民間航空会社として設立された日本航空が、東京~大阪~博多間の運行を始めました。戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって禁止されていた航空機の運航が1950年に解禁され、この日の初運行となりました。東京~大阪間を1時間35分、運賃は6000円だったそうです。現在の価値では6万~10万円、やはり高価ですね。
また1984(昭和59)年のこの日、オーストラリアから日本に初めてコアラ6頭が到着しました。6頭は東京の多摩動物公園、名古屋の東山動物園、鹿児島の平川動物公園に分けられ、2頭ずつ飼育されました。1ヵ月後には一般公開されて大きな話題となったことは言うまでもありません。現在は7ヵ所の動物園でコアラに会えますが、コアラの飼育は非常にコストがかかるそうです。主食のユーカリは基本的には日本では自生しないので、特別な栽培をしなければいけません。そのため、ある動物園ではコアラのエサ代が、すべてのエサ代の3~4割を占めるとか。とても贅沢な動物ですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●洗練されたスタイルで原点回帰を目指した5代目クラウンデビュー!
1974(昭和49)年のこの日、トヨタの高級車「クラウン」の5代目がデビューしました。奇抜なスタイルが不評で販売が低迷した4代目のイメージを払拭すべく、わずか3年8ヵ月でフルモデルチェンジして登場した5代目。原点回帰によって、落ち着きと風格、上質感を重視したスタイリングが特徴でした。
ボディスタイルは4ドアセダン、2ドアハードトップに加え、4ドアのピラードハードトップが追加されました。スタイリングはロングノーズ/ロングテールを基調に、セダンには落ち着いたイメージの丸目4灯ヘッドライト、ハードトップにはスポーティなイメージの角目2灯ヘッドライトを採用。インテリアにも余裕の室内空間に上質の素材を使ったシート、遮音による防音対策などを採用して快適さ、上質感を追求しました。サスペンションとブレーキについても、当時としては最新のシステムが設定されました。
エンジンは2.6L&2.0L直6 SOHCのキャブ仕様と2.0L EFI(電子式燃料噴射)仕様を設定、1978年には2.2L直4ディーゼルエンジンが追加されました。トランスミッションは3速/4速ATおよび3速/4速/5速MTを用意。後に追加された世界初のオーバードライブ付き4速ATは、技術的に大きな注目を浴びました。
クラウン本来の高級感を復活させた5代目クラウンは、順調に販売を伸ばし、1万台/月を超えることもありました。1970年代は、排ガス規制が強化されたメーカーにとっては厳しい時代。5代目クラウンは、環境性能と安全性能を高めつつ、高級車らしい上質感を達成したクラウンらしいクラウンでしたね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)