コロンブスがアメリカ大陸発見/日本初のインターネット銀行/トヨタのミッドシップオープンMR-S登場!【今日は何の日?10月12日】

■ネット専用のジャパンネット銀行が営業開始

コロンブス肖像
コロンブス肖像

1492年10月12日、イタリアの探検家クリストファー・コロンブスが率いるスペイン船隊「サンタマリア号」がアメリカ大陸を発見しました。コロンブスは、マルコ・ポーロの「東方見聞録」にある黄金の国ジパング(日本)やインドを目指して西航路で大西洋に船出しました。当時は、まだアメリカ大陸の存在が知られてなかったので、コロンブスが最初に上陸したのはバハマ諸島のサンサルバドル島でした。コロンブスはそこがインドだと思い、その後も3回大西洋を横断しましたが、死ぬまでそこがインドだと信じていたそうです。

また2000(平成12)年のこの日、日本初のインターネット専用「ジャパンネット銀行(現:PayPay銀行)」が営業を開始しました。ジャパンネット銀行は三井住友銀行や富士通、日本生命などが、急拡大を遂げるインターネットユーザーの取り込みを狙って設立したネット専業銀行で、主に個人間におけるインターネット決済を中心としたサービスを提供。個人間の振り込みや個人の証券取引、FX取引などに特化しているのが特徴です。三井銀行やセブン銀行、ゆうちょ銀行と提携しているので、それらのATMで現金の入出金ができます。普通の銀行のネットバンキングとの違いは、店舗を持たないこと、手数料が安いことでしょうか。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●トヨタMR2の実質的な後継車ミッドシップオープンのMR-Sデビュー!

1999(平成11)年のこの日、トヨタの次世代ライトウェイト・ミッドシップスポーツ「MR-S」がデビューしました。MR2の流れを継いだ2シータースポーツカーで、クーペスタイルのMR2からフルオープンになったことが大きな特長です。ただし、トヨタ自身はMR2の後継ではないと主張しています。

1999年発売のMR-S、ミッドシップのオープンスポーツ
1999年に発売されたMR-S、ミッドシップのオープンスポーツ
1999年発売のMR-S、軽快な走りと優れた操縦安定性
MR-Sの特徴は軽快な走りと優れた操縦安定性

MR-Sは、ミッドシップレイアウトとショートオーバーハングでヨーモーメントを減らし、さらにロングホイールベースとすることでシャープなハンドリング特性と高い操縦安定性が実現していました。また車重970kgという軽量ボディにも関わらず、高い剛性を確保していることも特長のひとつです。1.8L直4エンジンをシート背後に横置き搭載し、トランスミッションは5MTのみの設定です。エンジン性能はスポーツカーのパワーユニットとしては平凡ですが、1トン足らずの軽量なボディのおかげで俊敏な走りを発揮。一方で10-15モード燃費はスポーツカーらしからぬ14.2km/L、ハードなスポーツ走行でも10km/L以上を達成するなど、燃費の良さも注目されました。

1984年発売のMR2、国産初のミッドシップスポーツ
1984年に発売されたMR2、国産初のミッドシップスポーツ

168万円~198万円という手頃な価格で、クルマとしては高い評価を受けながら、生産台数は2007年までの8年間で7万7840台と不満の残る結果でした。現在もスポーツカー冬の時代が続いていますが、多くの人が憧れるような魅力的なスポーツカーはぜひ造り続けてほしいですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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