新型レクサスNXにはEV走行可能距離約90kmのプラグインハイブリッドを設定。トヨタ・ハリアーとの違いは?

■ガソリンエンジン車は、2.4Lターボ、2.5L NAエンジンを用意

次世代レクサスの第一弾となる新型NXが2021年10月7日に発表され、11月以降に発売される予定です。ボディサイズは全長4660×全幅1865×全高1660mmで、ホイールベースは2690mm。先代よりも20mm長く、20mmワイドで、15mm高くなり、ホイールベースも30mm長くなっています。

レクサスNX
「NX350“F SPORT”」の走行イメージ。ボディカラーは、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」

「TNGA(GA-K)」プラットフォームを使う新型レクサスNX。同じプラットフォームを使うトヨタ・ハリアーは、全長4740×全幅1855×全高1660mm、ホイールベースは同じ2690mmです。ハリアーは、2.0Lガソリン(2WD/4WD)、2.5Lハイブリッド(2WD/E-Four)というラインナップ。

レクサスNX
「NX350h“version L”」の走行イメージ。ボディカラーは「ソニッククロム」

新型レクサスNXは、2.5Lガソリン(2WD/4WD)、2.4Lガソリンターボ(AWD)、2.5Lハイブリッド(2WD/E-Four)のほか、レクサス初となるプラグインハイブリッド車のPHEVを設定。

レクサスNX
PHEVシステムのイメージ

PHEVは、AWDであるE-Fourの前後駆動力を「100:0」から「20:80」の間で可変させるほか、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置することで、低重心化により安定感のある走りを実現しているそう。

なお、WLTCモード燃費は19.8km/L、EV走行可能距離は約90kmです。

レクサスNX
2.4Lターボシステムのイメージ

主力モデルとなりそうな2.5Lハイブリッドには、高効率な2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンと高出力モーターを組み合わせ、専用制御により優れた加速性能、低燃費を高次元で両立。E-Fourは、前後駆動力配分を「100:0」から「20:80」で最適にコントロールされるほか、FFも設定されています。なお、2.5LハイブリッドのWLTCモード燃費は、19.9km/L〜22.2km/L。

2.4Lの直列4気筒ガソリンターボ仕様には、新開発の高トルク対応型「Direct Shift-8AT」が組み合わせられ、新開発の電子制御フルタイムAWDも採用されています。

レクサスNX
レクサスNXのインパネ

エンジンは「TNGA」の高速燃焼システムに加え、レクサス初のセンター直噴システムやターボと触媒の近接配置などにより、世界各地の排気や燃費規制に対応。トランスミッションには、低回転から高トルクを発生できる過給エンジンに合わせて最適化された新開発のシフト制御技術、最適なシフトスケジュールが盛り込まれ、気持ちのいい走りを提供するそう。

また、電子制御フルタイムAWDは、前後駆動力配分が「75:25」から「50:50」の間で状況などにより可変され、高い接地感とリニアなステアリングフィールを両立したとしています。WLTCモード燃費は、12.2km/L。

レクサスNX
「NX350h“version L”」の走行イメージ。ボディカラーは「ソニッククロム」

2.5Lの直列4気筒エンジン車には、「Direct Shift-8AT」が組み合わされ、2.4Lターボと同じ、独自の制御技術と最適化されたファイナルギア比により十分な駆動力を確保。また、シーンに応じてリズミカルなシフトスケジュールによる走りの気持ち良さを両立したそうです。

レクサスNX
“F SPORT”専用のTFT液晶式メーター。写真はカラーヘッドアップディスプレイ装着車

AWD仕様は、前後駆動力配分が「100:0」から「50:50」の間で可変し、滑りやすい路面への対応と低燃費を実現しています。WLTCモード燃費は、13.5km/Lから14.4km/L。

価格は、プラグインハイブリッドの「NX450h+」が714万円〜738万円。ハイブリッドの「NX350h」が520万円〜635万円。2.4Lターボの「NX350」が599万円。2.5L NAの「NX250」が455万円〜570万円です。

レクサスNX
「NX450h+“version L”」の走行イメージ。ボディカラーは、「ソニッククォーツ」

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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