■今日は盗難防止の日、ルナ3号が月の裏面の撮影に成功
今日10月7日は、語呂合わせでとう(10)な(7)ん「盗難の日」です。自動車の盗難は、クルマのセキュリティ機能が進んでいるためか、2003年をピークに毎年減少してはいるのですが、新しい手口が次々生み出されているのも現実です。盗難の多いクルマは、上からランドクルーザー、プリウス&レクサスLX、レクサスLS、クラウン、アルファード&レクサスIS&レクサスRX、ハリアー&スカイラインの順です。自分のクルマは古いし、安いから大丈夫と安心してはいけません。装備品やタイヤなどが盗まれることがあるので油断は禁物です。
また1959(昭和34)年のこの日、ソ連(現、ロシア)の月探査機「ルナ3号」が月の裏側の撮影に成功しました。月が自転する速度と地球を周回する公転速度が同じため、地球からは常に同じ側(表側)しか見えません。そのため、月の裏側がどうなっているのか長年の謎でしたが、謎を解決したのがルナ3号でした。画像から、表側のような暗い月の海がほとんど存在しない、高低の起伏が大きいなどが分かりました。月の裏には、UFOの基地があるとか、生命体がいるとかいう都市伝説がありましたが、あっけなく否定されたのでした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●軽のオープンカー「ABCトリオ」の一角、スズキのカプチーノ登場!
1991(平成3)年のこの日、スズキからFRのオープンスポーツカー「カプチーノ」が発表されました。
1980年代後半に迎えたバブル景気は、軽自動車にも高性能化・高機能化をもたらしました。その象徴的なクルマが、1990年代初めに登場した2シータースポーツカー「ABCトリオ」です。Aはマツダの「AZ-1(1992年発売)」、Bはホンダの「ビート(1992年発売)」、Cはスズキの「カプチーノ」です。
カプチーノは典型的なロングノーズ・ショートデッキで、リアタイヤの直前に乗員を載せるというFRスポーツカーです。ボディの軽量化にこだわり、ボンネットやリアパネル、フロアトンネルカバーなど可能な限りアルミや高張力鋼板を採用してABCトリオの中では最も軽い車重700kgを達成。パワートレインは「アルトワークス」用の660cc3気筒DOHCターボエンジンと5速MTの組み合わせのみ。エンジンをフロントに縦置き配置することによって、51対49の前後重量配分を達成し、優れた操縦安定性を実現しました。
サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン/コイルスプリングを採用。またアピールポイントのひとつに、「4ウェイ・オープントップ」があります。これはルーフ部分を3ピース構造としたうえで、分割式ハードトップをアレンジすることにより、クーペ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4つの好みのスタイルに変更できるのです。
カプチーノは、ABCトリオのビートやAZ-1に比べると、スポーツカーとしての面白みに欠けていたかもしれませんが、最も実用性を重視したモデルでした。残念ながら発売時期がバブル崩壊と重なり、1998年をもって生産中止になってしまいました。ただし、ABCトリオの中では、生産期間は最も長かったのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)