■世界初のトライアストロン開催、日本を代表する奈良の藤ノ木古墳発掘
1974(昭和49)年9月25日、米国カリフォルニア州のミッション・ベイで世界初のトライアスロンが開催されました。その時はラン(8.48km)、バイク(8km)、スイム(548.64m)の順番でした。日本で初めて開催されたのは、1981年の鳥取県米子市の皆生大会です。トライアスロンは大まかに4種類あり、オリンピックで採用されているのはショートレースで、スイム(1.5km)、バイク(40km)、ラン(10km)の計51.5kmのレースです。ショートのほぼ2倍のミドルディスタンスレース、ショートの約3倍のロングディスタンスレース。最も長いのはアイアンマンレースで、ランはマラソンと同じ42.195kmで競います。距離については、ショート以外は大会によって変動するそうです。
また今日は、「藤ノ木古墳の日」です。1985(昭和60)年のこの日、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳の石室などが発掘されたことにちなんで制定されました。藤ノ木古墳は直径約48m、高さ約9mの円墳で、6世紀後半の高位の人の墓と言われています。石室の中には、多くの金属製品や土師器など貴重な文化財が多数発見されました。また家形石棺があり、中には2体の人骨と副葬品が見つかりました。古墳発掘には必ずと言っていいぐらいミステリアスな話がつきものですが、藤ノ木古墳にもいろいろな伝説があるそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●2代目アルトの兄弟車6代目フロンテデビュー!
1984(昭和59)年のこの日、スズキから「アルト(2代目)」の兄弟車となる「フロンテ(6代目)」が発売されました。ボンネットバン(商用車)であるアルトに対し、フロンテは乗用車登録。1980年代に女性の社会進出が進んできたことを考慮して、20歳~30歳代の若い女性をターゲットとしました。
実用的な4ドアハッチバックの4人乗りのセダンとして、シンプルながらクリーンなイメージのフォルムを採用。セールスポイントは、おしゃれな内装とクラスNO.1の広い室内空間でした。その他、乗降の際にドライバーズシートが30度回転する機構や前席の座面が上下に移動するシートリフター、チルトステアリングなど、女性にやさしい装備が満載。さらにオートマチックエアコンのような、2.0Lクラスの乗用車にも負けない快適装備もオプション設定されました。
パワートレインは、550ccの水冷3気筒SOHCエンジンに4速&5速MTおよび2速ATの組み合わせ。駆動方式はFFでした。1987年には軽乗用車初のDOHCエンジンを搭載した「フロンテツインカム」も追加設定されました。
女性をターゲットにスマートに仕上げた乗用車のフロンテでしたが、当時はボンネットバンの兄弟車アルトが大ヒットしていたことから、販売は苦戦しました。スズキとしては、収益の高い軽乗用車フロンテの販売も伸ばしたかったのでしょうが、アルトの陰で目立たない存在で終わってしまいました。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)