ヤマハ発動機とクボタがイチゴの収穫など、露地作物・果樹分野の自動化を目指して連携強化

■米国のスタートアップAFT社に追加出資

ヤマハ発動機といえば、身近な存在としてオートバイ、電動アシスト付自転車があります。マリンスポーツを楽しむ人であれば、ボートや水上バイク、船外機。ウインタースポーツならスノーモービルを楽しんでいる人もいるでしょう。さらに、除雪機や発電機などもリリースしています。ほかにも意外な分野では、同社の最新技術を活かし、農業を支援する事業にも進出しています。

ヤマハ発動機 クボタ
イチゴ収穫ロボット(内部)画像センサーとAIで熟度を判別し、自動で収穫する

ヤマハ発動機と農業機器の大手であるクボタは、米国のスタートアップ企業である「Advanced Farm Technologies社(AFT社)」に追加出資したと明らかにしました。

米国のAFT社は、自社開発したロボットによるイチゴの収穫サービスにより、農業生産の効率化に貢献するスタートアップ。AFT社が開発したイチゴ収穫ロボット「TX robotic strawberry harvester」は、自動で走行し、搭載されている画像センサーとAIを用い、収穫適期にあるイチゴを瞬時に判別し、ロボットアームで果実を摘み取るそう。イチゴ狩りをしたことも多いと思いますが、ロボットアームで繊細なイチゴを収穫できるとは驚き。ただ、アメリカの農業は日本とは比較にならないほど大規模で、自動化が欠かせないのも想像できます。

ヤマハ発動機 クボタ
イチゴ収穫ロボットの様子

実際に、こうした路地作物、果樹分野でも自動化により、収穫作業を大幅に省力化でき、さらにオペレーション効率の最大化もできます。ヤマハ発動機とクボタによる今回の追加出資により、日本の両社が有する技術も活用し、AFT社が進める露地作物、果樹分野における自動化の技術開発、事業拡大を加速させていくとしています。

ヤマハ発動機とクボタは、農業の広い分野において、社外パートナーとの連携を通じて先進技術を積極的に取り込むオープンイノベーションを推進。こうした農業分野でもグローバルでの社会課題の解決にも注力しています。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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