苗字の日/世界初のミスコン開催/スポーティに路線変更したホンダ4代目プレリュード登場!【今日は何の日?9月19日】

■一般人も苗字を名乗ることが許された「苗字の日」、ベルギーで世界初のミスコン開催

1870(明治3)年9月19日、戸籍整理のために「平民苗字許可令」が発布され、一般人も苗字を名乗ることが許されました。しかし当時は苗字が無くても何の不自由もなかったので、名乗る人は少なかったそうです。そのため1875年2月13日に、苗字を付けることを義務化する「平民苗字必称義務令」が布告されました。ちなみに2021年時点での多い苗字は、佐藤さんを筆頭に、鈴木、高橋、田中、伊藤、渡辺、山本、中村、小林、加藤の順です。

第52回ミス日本コンテスト2020風景(C)Creative Commons
第52回ミス日本コンテスト2020風景(C)Creative Commons

また1888(明治21)年のこの日、ベルギーで世界初の美人コンテスト「コンクールド・ド・ボーテ」が開催されました。応募者数350人の中から審査員の投票で優勝者が決定され、これが大きな話題となり世界中に広まったそうです。日本での初めてのミスコンは、明治24年の芸妓さん100人の写真による投票で行われ、優勝したのは17歳の新橋の芸妓さんでした。一般人のミスコンは、明治41年に米国の新聞社の依頼で開催された「令嬢美人写真募集」です。優勝したのは16歳の美人令嬢でしたが、おかげで学校を退学になったそうです。ミスコンは外見主義的で性差別や外見差別を助長するという批判が根強く、最近は水着審査をやらない、性別不問にするなどその形態が少しずつ変化していますね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スポーティカーに変貌したホンダのプレリュード4代目登場!

1991年(平成3)年のこの日、ホンダが2ドアクーペ「プレリュード」をフルモデルチェンジして4代目を発表、翌日から発売を開始しました。プレリュードは、アコードの大ヒットで自信をつけたホンダが初めて挑戦したFFクーペのスペシャリティカーでした。

1991年発売の4代目プレリュード
1991年発売の4代目プレリュード
1991年発売の4代目プレリュードの後ろ外観、ノッチバックの流れるようなリアスタイル
1991年発売の4代目プレリュードの後ろ外観、ノッチバックの流れるようなリアスタイル

初代プレリュードは1978年、角型2灯ヘッドライトが印象的な車高の低い伸びやかな2ドアクーペとしてデビュー。上々の人気でしたが、大ヒットしたのは1982年に登場したリトラクタブルヘッドライトを採用した2代目でした。1987年の3代目はキープコンセプトながら、4WSの採用などで注目を集め、引き続き大ヒットを続けます。

スペシャルティクーペとして登場した1978年発売の初代プレリュード
スペシャルティクーペとして登場した1978年発売の初代プレリュード

そして1991年に4代目プレリュードが登場。4代目は、それまでデートカーとして人気を誇ったスペシャリティカーから、スポーティカーへとコンセプトを変更。全車3ナンバーとし、エンジンをパワーアップしてスポーティさをアピールしました。フォルムは、基本的にはノッチバッククーペのスタイルを継承しつつも、ワイド&ローのボディとし、2代目と3代目で採用されていたリトラクタブルヘッドライトは廃止されました。パワートレインは、排気量を拡大した160PSの2.0L DOHC 16Vと200PSのVTEC仕様の2種類のエンジンと、5速MTおよび電子制御4速ATの組み合わせ。駆動方式はFFですが、先代に引き続き進化型の電子制御「ハイパー4WS(4輪操舵)」が設定されました。

デートカーとして人気を集めた1987年発売の3代目プレリュード
デートカーとして人気を集めた1987年発売の3代目プレリュード

それまで人気だったスペシャルティカーから、コンセプトを一新してスポーティカーへと変貌した4代目。しかしバブル全盛期に開発して、売り出したらバブルが崩壊、スペシャリティカーやスポーツカー市場は急速に萎んでしまいました。発売のタイミングが悪かったモデルでしたね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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