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■4K、8K化も進む、今日はハイビジョンの日
今日9月16日は、「ハイビジョン」の日です。ハイビジョン液晶画面の縦横比が人間の視野に合わせて標準の4:3よりも横長な16:9であることから、この日が制定されました。従来のアナログ放送は、有効走査線が480本ですが、ハイビジョンは1080本と2倍以上であるため、高精度な画像が楽しめます。ハイビジョンの画素数は、1920(水平方向)×1080(垂直方向:走査数)ですが、最近は画素数3840×2160の4Kや画素数7680×4320の8Kの衛星放送が始まり、YouTubeも高解像度に対応したりしています。もちろん視聴するためには対応テレビやPCが必要ですよ。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●GM(ゼネラルモーターズ)が創業!
1908(明治41)年のこの日、米国を代表するGMが創業しました。創業者のウィリアム・C・デュラントは、若くして馬車製造会社を立ち上げ、その後1904年に破産寸前だったビュイックをトップレベルの自動車会社に再生した後、GMを創業しました。先に「T型フォード」で大成功を収めたフォードに対抗するため、買収した傘下のキャデラック、シボレーなどのブランドをフル活用して、低所得者層から富裕層までをカバーする強力なラインナップを揃えました。そして、1931年にオペル(現ステランティス傘下)を買収してフォードを抜き去って販売台数世界一となり、その後2007年までの77年間、トップの座を守り続けました。2009年にリーマンショックによって経営破綻に追い込まれますが、政府の支援を受けながら優良資産の譲渡などによって再び株式市場に上場、現在復活途上です。
●日本初となるV6ターボを搭載した3代目フェアレディZ発表!
1983年(昭和58年)のこの日、2度目のフルモデルチェンジを果たし、3代目となった日産フェアレディZ(Z31型)が発表されました。3代目は、先代のコンセプトを引き継ぎつつ、外観、エンジンなどは大きく変更されました。
初代フェアレディZは1969年にデビュー。ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしい美しいフォルムと力強い走りによって米国で大人気となり、日本でも大ヒットしました。続く2代目は、キープコンセプトながらスポーティさに、快適性や豪華さを加えてGTカー的なモデルへと変貌しました。
そして、1983年にデビューした3代目は、排ガス規制やオイルショックを乗り切ったという時代背景もあり、高性能化とハイテク化を追求しました。初代から続くロングノーズ&ショートデッキの基本スタイルは踏襲しつつも、パラレルライジング式リトラクタブルヘッドライトやバンパーとエアダムスカートの一体化など、空力を意識したフォルムを採用。エンジンは、当時日本最高の230PSを発揮する3.0L V6 OHCターボと2.0L V6 OHCターボの2種、ちなみにV6ターボエンジンは日本初でした。その走りは国内では敵なしで、ポルシェ911にも迫るといわれました。
さらに3代目フェアレディZは、その人気を維持するため、1984年に先代で好評だったTバールーフ仕様を追加。その後も、直6 DOHC 24Vセラミックターボ仕様、3.0L V6 DOHC 24Vターボ仕様などを追加して、さらなるパワーアップを図ったのです。
後にフェアレディZの代名詞となるV6ターボという新しい武器を手に入れた3代目フェアレディZは、高性能時代を象徴するピュアスポーツカーでした。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)