510PS/650Nmを誇る直列6気筒ガソリンターボを積んだ「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」が登場

■「DSCオン・4WDモード」「4WD Sportモード」、4WD、2WDなど、多彩な走行モードを備える

2021年9月10日、BMW M4に「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」が加わりました。現行M4クーペは、M3クーペの後を受け継ぐモデルで、ソフトトップのカブリオレは18秒でルーフの開閉が可能になっています。なお、納車は、本年9月末以降を予定となっています。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」の走行シーン

2021年2月に発表された1089万円の「BMW M440i xDrive Cabriolet」に続き、今回設定された「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」は、真性Mモデルといえる本格派。ボディサイズは、全長4805×全幅1885×全高1395mm、ホイールベースは2855mmです。

外観で際立つのは、4シリーズに採用されている縦型の大型キドニーグリルで、M4モデルらしい迫力に満ちています。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」のリヤビュー

水平方向にダブルバーが配され、大出力に合わせてエンジンの冷却性能を向上させる大型のエアインテークが大きく口を開けています。Mモデル専用のサイドギル、ドアミラー、ダウンフォースを獲得するリヤスポイラーによるサイドビューも存在感があります。

迫力のあるMスポーツエキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、ワイドトレッド化されたリヤビューも「M」モデルであることを物語っています。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
約18秒で開閉する

約18秒で開閉するソフトトップを閉じると、AピラーからCピラーにかけて流麗なルーフラインを備えるクーペスタイルになり、ソフトトップを開ければ視線を集めるエレガントでスポーティなオープンモデルに変身。一方のインテリアには、「Mスポーツシート」、Mロゴが際立つドアのサイドシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを装備。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」のインテリア

スポーツ走行をサポートする「Mカーボンバケットシート」がオプション設定されています。オープンモデルでも圧倒的な動力性能を備えています。最高出力510PS(375kW)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発揮する直列6気筒の「BMW Mツインパワー」ガソリンターボエンジンが搭載され、0-100km/h加速は3.7秒を達成。

同エンジンには、圧力損失を最小限にし、流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現するという吸気ダクトが採用されています。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」のソフトトップクローズ時

ほかにも、重量を最適化し、高回転まで最大限安定したパワーデリバリーを実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し、低回転時でも高いトルクを実現するツインターボが備わるなど、サーキットで培われた多くのテクノロジーが反映されています。

組み合わされるトランスミッションは、ドライブロジック付きの8速「Mステップトロニック」で、街乗りからサーキットまで快適かつスポーティな走りを実現するそう。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」のリヤシート

また、「Competition」の名が付くように、軽量化にも余念がありません。ボディをはじめ、ドライブトレーンを構成するパーツにアルミニウムを多用。運動性能の向上を高めると共に、「Mアダプティブサスペンション」を標準化され、スポーティな走りや街中でも快適な乗り心地に寄与するとしています。

さらに、ハードなサーキットでの走行を可能にするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量化された6ポッドの「Mコンパウンドブレーキ」を標準装備。耐摩耗性能、耐熱性能も向上された「Mカーボンセラミックブレーキ」もオプション設定されています。ハイパワーを誇る「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」には、M専用4輪駆動システム「M xDrive」が搭載されています。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
軽量化された6ポッドの「Mコンパウンドブレーキ」を標準装備する

M xDriveは、インテリジェント4輪駆動システムのBMW xDriveと「アクティブMディファレンシャル」がベースで、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビングダイナミクスコントロール」により制御されています。さらに、車両の安定走行をサポートする「DSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)」により、日常の安定した走行からサーキットでのアクティブな走行に対応するとしています。

なお、デフォルトは「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性が存分に得られるそう。「Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)」では、リヤアクスルへの駆動トルク配分を増加させ、後輪のスリップ許容量が大きくなることで、より自在なハンドリングを楽しめるそう。ほかにも、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」が用意され、「4WDモード」では、最もバランスがいいコントロールとトラクションの組み合わせになります。「4WD Sportモード」では、より高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさり、スポーティな走行に対応。

BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive
「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」のリヤビュー

さらに、熟練したドライバーのための設定が後輪駆動になる「2WDモード」にすると、クルマの挙動を制限する制御システムの介入がなくなり、サーキットなどでよりダイレクトな走りが味わえるとしています。「BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive」の価格は、1433万円です。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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