■フォーミュラEの「DS TECHEETAH(テチーター) Formula E Team」の技術に由来するインスピレーション
「DS」ブランドの最上級SUVである、DS 7クロスバックに、特別仕様車の「PERFORMANCE Line(パフォーマンスライン)」が設定され、2021年9月8日に発売されました。
ベースとなるのはプラグインハイブリッド4WDの「CROSSBACK E-TENSE 4×4」、ディーゼル仕様の「Blue HDi」の2台。
前者は、1.6Lの「PureTech」ガソリンターボエンジン、前後にモーターが配置された「E-TENSE 4×4」のプラグインハイブリッドで、システム最高出力300ps・最大トルク520Nmを誇るハイパフォーマンス仕様。
後者には、2.0L直列4気筒ディーゼルターボが搭載され、177PS/400Nmという分厚いトルクを誇る人気グレードです。
今回の特別仕様車「PERFORMANCE Line」は、フォーミュラEの「DS TECHEETAH Formula E Team(ディーエス テチーター フォーミュライー チーム)」のテクノロジーに由来するインスピレーション(内装のトリム呼称)。
内外装に、「DS TECHEETAH Formula E Team」由来のスポーティな要素が盛り込まれています。カタログモデルでは、クロームで彩られるDSウィングとリヤガーニッシュがマットブラックになり、フロントグリルのひし形の格子やルーフレールは、ツヤを出したブラックで仕立てられています。
細部を黒で統一しながらも、ツヤ感、素材感、質感を使いわけることで、豊かな表情を生み出しています。また「OPELAインスピレーション」では、アートフィニッシュレザー(ムラ染)で覆われたダッシュボードがアルカンタラになるほか、センターコンソールとドアトリムにもアルカンタラが使われています。
さらに、「カルマン(カーマインレッド)」とゴールドのステッチもアクセントになっています。緻密に貼り込まれたアルカンタラのテクスチャー、DSオートモビルならではのダイヤモンドパターンのアルカンタラのシートステッチがエレガントなムードを演出。加えて、スポーティなパーフォレーテッド加工が施されたDシェイプのステアリングホイールがスポーティな雰囲気を漂わせています。
足元には、「OPERA(オペラ)」「RIVOLI(リヴォリ)」に装着される20インチホイールに対して、専用の19インチタイヤ&ホイール(タイヤサイズ=235/50R19)を装着。ホイールはグロスブラックと切削加工による輝きが美しいコントラストが特徴で、センターキャップのカルマンがアクセントになっています。ほかにも「PERFORMANCE Line」のフロアマットやフロントドアステップガードなども、同特別仕様車ならではのディテールになっています。
カタログモデルのグレード整理、名称変更も行われています。従来のグレード名である「So Chic」「Grand Chic」といったグレード名が廃され、OPERA(オペラ)、RIVOLI(リヴォリ)、BASTILLE(バスティーユ)などのインスピレーション(インテリア仕様)がグレード名になります。
特別仕様車「DS 7 CROSSBACK PERFORMANCE Line E-TENSE 4×4」の価格は727万円。「DS 7 CROSSBACK PERFORMANCE Line BlueHDi」は609万円です。
圧倒的な個性と高級感を併せ持つDS 7クロスバックの中でもエレガントでスポーティな「PERFORMANCE Line」は、ほかのSUVとは異なる独特なムードを享受できそうです。
(塚田 勝弘)