■気象衛星「ひまわり」から日本初の衛星写真を受信
1977(昭和52)年9月8日の12時、静止気象衛星「ひまわり」が高度3万6000km上空で撮影した衛星画像が初めて気象台に送信されました。画像は、沖縄の南海上に反時計回りに渦を巻く台風を捉えていました。気象衛星は、気象庁と宇宙開発事業団NASDA(現、JAXA)によって開発。翌年春には気象庁気象衛星センターによる本格運用が始まり、より精度の高い気象予報ができるようになりました。
また2017年のこの日、東洋ゴム工業(現トーヨータイヤ)が空気充填不要のエアレスコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」を発表しました。トーヨータイヤは2006年から空気のいらない、パンクしないタイヤについて研究を重ね、今回発表したのは6世代になります。ノアイアは、高剛性の特殊な樹脂スポークで基本構造を構成。トレッド部は、通常のタイヤと同様にゴムを使用、樹脂スポークとトレッドゴムの外径リング部はCFRP(炭素繊維強化樹脂)でスポークにかかる荷重を低減しています。まだ課題も多く研究段階ですが、空気のいらないタイヤに期待したいですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●テスラのモデルS待望の納車が始まる!
2014(平成26)年のこの日、米国テスラの電気自動車「モデルS」の日本での納車が始まりました。モデルSの予約が始まったのは2011年5月のこと。実に3年以上の時を経ての納車となりました。遅れた理由は、右ハンドルや日本語表示など日本仕様への変更や、専用充電器スーパーチャージャーのインフラ整備に時間を要したためと説明がありました。
モデルSは、大容量のリチウムイオン電池を搭載したEVとして、また各種のセンサーを装着した自動運転ができるモデルとして、大きな話題を呼びました。85kWhの電池搭載モデルの航続距離は502km、60kWhの電池搭載モデルでも航続距離は390kmと、当時の他社EVを圧倒するパワーと航続距離を実現。さらに車両にはカメラとレーダー、超音波センサーを多数装備し、将来の完全自動運転も視野に入れた自動運転機能(レベル2)を有していました。モデルSのオーナーであれば充電器スーパーチャージャーは無料で使用でき、約20分で50%、約40分で80%の充電が可能です。
将来技術として本命視されているEVと自動運転の両方の機能を高いレベルで持ち合わせたモデルSの当時の価格は、823万円から1081.8万円。近年はハイパフォーマンスモデルの追加なども行われています。スポーツカー並みの動力性能を持つことからライバルは高級スポーツカーか、環境対応技術で見ればライバルはFCVか、どれだけ優位性を持てるかがポイントですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)