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■往年の「イエローボール」カラーに足まわりも強化
1970年代の名車Z1を彷彿とさせるスタイルと、最新テクノロジーを駆使した動力性能などが魅力のカワサキ製ビッグネイキッド「Z900RS」に、ハイグレードモデル「Z900RS SE」が登場しました。
ブレンボ製のフロントブレーキやオーリンズ製リヤショックなど、モータースポーツでも高い実績を誇る数々のパーツを装備。しかもボディカラーには、往年のZ1に採用された通称「イエローボール」イメージのグラフィックを採用。
より高次元の走りとレトロ感満点の注目モデルが登場しました。
●レトロなスタイルと最新装備を融合
2017年に登場したZ900RSは、レトロなスタイルと今どきの最新装備を融合させたネオクラシックと呼ばれる900ccのビッグネイキッドモデルです。
発売以来、大型バイクとしては異例の大ヒットを続けていますが、人気の秘密は1972年に発売され世界的に大ヒットした名車「900Super4」、通称「Z1」のスタイルをモチーフとしたフォルムです。
水冷ながら美しいフィンを持つ948cc・水冷並列4気筒エンジン、ティアドロップ型の燃料タンクやテールカウルなどで、ビンテージ感満点のスタイルを演出しています。
一方で、トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなどの最新テクノロジーや高性能パーツも搭載。街乗りから長距離ツーリング、ワインディングやサーキットのスポーツ走行まで、幅広いシーンで高次元の走りも実現するマシンです。
ちなみに、ラインアップにはカウルなしのスタンダードのほか、カウル付きの「Z900RSカフェ」もあります。
●シリーズ初のハイグレードモデル
今回登場するZ900RS SEは、カウルなしのスタンダードをベースとしたシリーズ初のハイグレードモデルです。
主な装備は、まず快適な乗り心地やしっかりとしたタイヤの接地感を実現するオーリンズ製S46リヤショックを採用。また、リヤショックの各ユニットに合わせて、フロントサスペンションのアウターチューブやホイールは、ゴールドカラーに変更されています。
フロントブレーキには、ディスク、キャリパー、パッドにブレンボ製コンポーネントを装備。
レバー操作時のリニアな動きを実現する小径のニッシン製ラジアルポンプ式マスターシリンダー、ステンレスメッシュブレーキホースなども装備することで、高い制動力と減速時の優れたコントロール性を実現します。
そして車体色。「メタリックディアブロブラック」と呼ばれるカラーを採用しています。
ブラックとイエローで仕上げられたフューエルタンク、シートカウルにもイエローのラインを入れたこのカラーリングは、前述の通り、往年の名車Z1に使われた「イエローボール」をオマージュしたもの。
Z1といえば、タンクにオレンジを配色した通称「火の玉カラー」が有名ですが、火の玉カラーが主に北米市場で販売されていたのに対し、イエローボールは欧州仕様に多かったようです。
なお、Z900RS SEの価格(税込)は160万6000円。発売予定日は2021年11月12日(金)です。
(文:平塚 直樹)