■熱戦が続く夏の甲子園、今日は高校野球の日
1909年(明治42)年の8月18日、東京に咲いていた桜の苗木2000本を東京市が米国ワシントンD.C.に寄贈しました。明治の終わり頃、来日した多くの米国人が日本の桜の美しさに魅了され、当時の米国大統領夫人がワシントンでも桜を楽しみたいとの思いを伝え知った東京の尾崎市長が、荒川提の五色桜を寄贈しました。これがベースとなったワシントンD.C.のポトマック湖畔の桜並木は、現在米国で人気の観光スポットのひとつになっています。
また今日は、「高校野球記念日」です。1915(大正4)年のこの日、第一回全国中等学校優勝野球大会(現、全国高校野球選手権大会)の開会式が、大阪・豊中球場で開催されたことにちなみます。全国73校の予選を勝ち抜いた10校で優勝を競い、決勝は京都二中と秋田中で2-1で京都二中が優勝を飾りました。1924年から会場が甲子園に変わり、1948年から大会名が全国高校野球選手権大会に変更されました。数々の筋書きのない熱いドラマが繰り広げられ、ヒーローが誕生しています。古くは、沢村栄治、王貞治、そして最近では大谷翔平、田中将大、ダルビッシュ有、松坂大輔、松井秀喜、桑田真澄、清原和博、江川卓など、あげれば切りがないですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●最強のRSを生んだ6代目ニューマン・スカイライン登場!
1981(昭和56)年のこの日、日産から6代目「スカイライン」が発売されました。
3代目「ハコスカ」、4代目「ケンメリ」、5代目「ジャパン」に続いた6代目スカイラインは、米国の人気俳優ポール・ニューマンをイメージキャラクターに起用したので「ニューマン・スカイライン」とも呼ばれました。フルモデルチェンジに伴って、サーフィンラインと呼ばれたプレスラインが消え、ウェッジシェイプのデザインに一新。エンジンは、2.0Lの直6 SOHCと直4 SOHCの2種類で、トップモデルには直6ターボが用意されました。
注目は、同年10月に登場した名車「スカイラインGT」のDNAを受け継ぐ「スカイラインRS」です。RSは、モータースポーツへの参加を前提にしたエボリューションモデル。搭載エンジンは伝統の直6エンジンでなく、最高出力150PS/最大トルク18.5kgmを発揮する新開発のFJ20型直4 DOHC 16Vで、当時の2Lエンジンとしては最強でした。
さらに1983年2月には、「史上最強のスカライン」と謳われた最高出力190PSの「ターボRS」を追加設定、6気筒のGTとは一味違うマニアックな存在として人気を誇りました。また同年10月にはマイナーチェンジで前後のデザインを大きく変更、そのフロントマスクの風貌から「鉄仮面」と呼ばれました。1984年2月には、ターボにインタークーラーを組み合わせて、最高出力を205PSまで引き上げた「ターボC」が登場しました。
RSターボは、パワーだけなら十分にスカイラインGTを名乗ることができたのですが、4気筒エンジンであったためなのでしょうか、「GT」を名乗りませんでした。「史上最強のスカイライン」と言われながら、他のスカイラインGT-Rとは一味違う運命をたどったスカイラインRS、そのためか筆者には鉄仮面が怒り顔に見えてしまいます。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)