■日本で最初の流通貨幣「和同開珎」発行
708(和同元)年の1月に武蔵の国(埼玉県)秩父で自然銅が採掘され、これを記念して年号が和同に改められ、この年の8月10日に日本最古の流通貨幣「和同開珎」が発行されました。ところで、和同開珎の読み方「カイチン」なのか「カイホウ」なのか長く議論されてきましたが、明確な結論には至ってないようです。最近の高校の教科書では、中には()付でカイホウと記述されている場合もありますが、カイチンと読むのが一般的なようです。筆者はカイホウと教わりましたが、50歳より若い人はカイチンと教わっているようです。和同開珎の読み方で年齢が分かってしまうので、カイチンと読んだ方が無難ですね。
また1960(昭和35)年のこの日、森永製菓が日本初となるインスタントコーヒーを発売しました。インスタントコーヒーを発明したのは、シカゴ在住の日本人化学者佐藤サトリ博士です。ただし、商品化したのはベルギー人のジョージ・ワシントンで、1906年に特許を取得しています。ちなみに、日本人1人1週間当たりのコーヒー杯数は11.09杯、内訳はインスタント3.95杯、レギュラー(ドリップ式)3.89杯、リキッド1.51杯、缶1.75杯となっています(平成28年全日本コーヒー協会調べ)。1人当たりの年間コーヒー消費量を比べると、日本3.64kg、アメリカ4.84kg、EU4.96kg、ブラジル6.25kgです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●日産の4代目ダットサン・ブルーバードUがデビュー!
1971(昭和46)年のこの日、日産の4代目「ダットサン・ブルーバードU」が発売されました。ブルーバードは、トヨタの「コロナ」とともに、1960~1970年代にかけて日本の大衆車を牽引した代表的なヒットモデルです。
初代「ダットサン・ブルーバード」は、1959年にデビューしました。日本にもようやく自家用車のニーズが高まり、ブルーバードは親しみやすい丸みを帯びたフォルムを採用。1ヶ月で8000台を受注し、小型乗用車のパイオニアとして日本の自動車黎明期を支えました。その後、1963年の2代目、1967年の3代目とモータースポーツでの活躍もあり大ヒット、小型乗用車のトップの座に君臨します。
そして大ヒットした3代目の後を受けて登場したのが、1971年の4代目ブルーバードUです。U(ユーザー・オリエンテッド)のサブネームは、先代モデルが引き続き併売されたため、それと区別するために付けられました。ブルーバードUは先代より大型化して高級化を図り、精悍なフロントマスクにスラントノーズの流れるようなボディラインで、先代とは一線を画する個性的なデザインを採用。4ドアセダンと2ドアハードトップが揃えられ、エンジンは先代と同じ1.6Lと1.8L SOHCが搭載されました。
また販売が思うように伸びなかったことから、イメージアップのため1973年に2.0L 6気筒エンジンを搭載した「2000GT」を追加で設定。サメを連想するようなマスクから「サメブル」と呼ばれ、マニアックなファンを喜ばせました。
スポーツ路線で大ヒットした3代目に対して、高級車路線へ舵を切った4代目ですが、この路線変更は上手くいかず、販売台数でライバルのコロナ・マークIIに首位の座を奪われてしまいます。大ヒットの後を引き継ぐモデルは、コンサバなのか、イメチェンなのか、どちらにしても難しいですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)