■ソニーから世界初のトランジスタラジオ発売
1945(昭和20)年8月7日、日本海軍によって試作されたジェット機「橘花(きっか)」が初めての試験飛行に成功しました。ジェット機は、前方から取り込んだ空気を圧縮、そこに燃料を噴射して燃焼させることで発生する高温・高圧の噴流ガスを後方に噴出させて、その推進力で飛行します。橘花は、高度600mで時速488km/hを記録、しかし終戦間際で実戦には使われませんでした。ちなみに「ゼロ戦」は時速518km/hで飛行可能で、当時はまだ高性能のプロペラ機の方が性能は優れていたようですね。
また1955(昭和30)年のこの日、東京通信工業(現、ソニー)から世界初となるトランジスタラジオ「TR-55」が発売されました。従来の真空管タイプから、トランジスタを使用することで小型・軽量化に成功。半導体素子のトランジスタを発明したのはアメリカですが、ラジオに採用したのは日本が初めてでした。価格は1万8900円、当時の大学卒の初任給より高く、高級品ではありました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●マツダのコンパクトカー、2代目デミオ発表
2002(平成14)年のこの日、マツダのコンパクトカー「デミオ」が6年ぶりにモデルチェンジして、2代目が発表されました。
初代デミオは、1996(平成8)年にデビュー。特長は、コンパクトながら多彩なシートアレンジや広いラゲッジスペースを実現して、実用性と居住性を両立したことです。シンプルでボクシーなフォルムも人気を呼び、ファミリー層を中心に商用としても支持され、発売1ヵ月の受注が2万1200台と大ヒットを記録。さらに発売後1年で生産台数10万台を達成し、1990年代に経営不振に陥っていたマツダ再建の救世主となりました。
そして2002年、フルモデルチェンジした2代目デミオが発表されました。フォードとプラットフォームを共用し、パワートレインやサスペンション、ブレーキなどすべて新設計しましたが、基本は初代のキープコンセプトでした。ボディサイズは、初代より若干拡大され、外観もボクシーながらエッジを丸めたソフトなフォルムに変更。パワートレインは、1.3Lおよび1.5Lエンジンと4速ATおよび5速MTの組み合わせが選択可能でした。2代目デミオも発売1ヵ月で1万5000台と好調に滑り出し、初代ほではありませんが堅調に販売を増やして初代から10年余りで100万台を突破しました。
デミオはその後も、2007年に環境・安全性能を高めた流線型のフォルムに変貌した3代目へと進化し、2011年にはSKYACTIV技術の第一弾となる「SKYACTIV-G」エンジンを搭載して注目を浴びます。そして2014年の4代目を経て、2019年に車名を海外で用いられていた「マツダ2」に変更。マツダ再生の新ブランド「Zoom-Zoom」の狼煙を上げた象徴的なモデルと言えますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)