■NSX最終モデルは、世界で350台限定で、海外は320台、日本国内は30台限定
すでにオーダー受付を終了しているS660に続き、ホンダの最上級スポーツカーであるNSXも最終モデルの案内が飛び込んできました。
2代目NSXは、2022年12月をもってその歴史に幕を閉じます。
初代NSXは、1990年に販売がスタート。上原繁主査が開発をリードし、量産車として世界初のオールアルミ・ モノコックボディの採用により大幅な軽量化を実現するなど、当時の最先端技術を採用。日本を代表するスーパースポーツカーとしてはもちろん、動力性能と運転のしやすさを高い次元で両立させた、新世代のミッドシップ・スポーツカーとして今も名を残している名車。
2016年に登場した2代目の現行型は、初代から継承し続けてきた「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを貫き、同社独自の先進的な電動化技術を採用。また、熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を実現させたアメリカの「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で生産され、グローバルに供給されてきました。
今回、最終モデルがアナウンスされた2代目のNSXは、3.5L V6ツインターボエンジンに、3モーターハイブリッドの「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載。
NSXの最終モデルになるのは、2021年8月に発表が予定されている「NSX Type S」で、2021年8月2日、先行情報が世界初公開されました。
2代目NSXは、2016年8月に華々しくデビュー。高い動的性能を備えながらも誰もが快適に操ることができることを目指し、「人間中心のスーパースポーツ」という、初代が提案したコンセプトを継承。先述したように、ホンダ独自の電動化技術の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」の搭載により、エンジンだけで達成することが困難なハイレスポンスとハンドリング性能を実現。
新時代のスーパースポーツカーとして意欲的なパッケージやパワートレーンなどのメカニズムが搭載されています。
今回、発表された「NSX Type S」は、今までのNSXを超えることを目指したそうで、ハイパフォーマンスとデザインが追求され、2代目NSX最終モデルにふさわしい仕様になるようです。「NSX Type S」は、現行NSXにおけるチャレンジの集大成に位置づけ、さらなるパフォーマンスの向上と精悍さや美しさを感じられる佇まいを追求。
「走る喜び」や「意のままに操る喜び」だけでなく、「所有する喜び」が感じられることを目指したそう。
また、限定カラーで新色の「マットカラー」が設定されるなど、スーパースポーツとしての魅力をより引き上げたNSX最終モデルは、世界で350台限定。なお、海外は320台、日本国内は30台の販売が予定されています。
ホンダは、今回の発表で「NSXを愛してくださった、すべての皆さまに心より、感謝いたします」と締めくくっています。
(塚田 勝弘)