■豊田佐吉が日本初の動力織機を発明
8月1日は、「水の日」です。水の貴重さや水資源開発の重要性について国民の理解を深めるため、統計的に最も水の多い8月の1日を「水の日」、この日を初日とする一週間を「水の週間」と国交省によって制定されました。水は人間が生命を維持するために必要なだけでなく、農業や工業など産業にとっても不可欠な資源です。しかし、限りある資源なので大切に使わなければいけませんね。
また1897(明治30)年8月1日、豊田佐吉が日本初となる動力織機「豊田式木製動力織機」を発明し、翌年の8月1日に同織機の特許を取得しました。豊田佐吉は、その後も数々の織機を発明して、豊田紡織(現、トヨタ紡織)、豊田自動織機製作所(現、豊田自動織機)を設立するなど事業を拡大。1933年に豊田自動織機製作所内に自動車部を設立、これがトヨタ自動車の起源となります。豊田佐吉の長男である喜一郎が、実質的なトヨタ自動車の創業者となり、豊田喜一郎の孫が現在の豊田章男社長です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●日産の初代ブルーバードがデビュー
1959(昭和34)年のこの日、日産から初代「ダットサン・ブルーバード」が発売されました。当時は、日本のモータリゼーションに火が付いた自動車の黎明期、クルマはまだ一般ユーザーには手の届かない贅沢品でした。ブルーバードの前身にあたる「ダットサン110型および210型」も、タクシーの需要が主体でした。
そして小型大衆車として1959年に登場したのが、「ダットサン・ブルーバード」です。日本にもようやく自家用車のニーズが高まり、トヨタからはすでに1957年に初代「トヨペットコロナ」が発売されていました。ブルーバードは、ダットサン210型セダンの設計を一新。ラダーフレームにセミモノコックボディを採用し、ボディタイプは当初4ドアセダンのみで親しみやすい丸みを帯びたフォルムを採用しました。パワートレインは、4気筒OHCの1.0Lおよび1.2Lエンジンと3速MTの組み合わせ、駆動方式はFR。サスペンションは、それまでのリジッド・リーフから、フロントをダブルウィッシュボーン独立懸架に変更して、自家用車として家族が乗って楽しめる乗り心地が実現されました。
初代ブルーバードは、大々的な発表会を行ったこともあり、1ヵ月で8000台を受注。翌年には、トヨタからライバル車新型「コロナ」がデビューし、市場を二分して熾烈な販売合戦、いわゆる「BC戦争」が繰り広げられました。とはいえ、ブルーバードはコロナを圧倒、連続64ヵ月間、小型乗用車のトップに君臨。国産小型乗用車のパイオニアとして、その名を歴史に刻んだのでした。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)