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■アポロ15号月面着陸、初めて月面車が活躍
1971(昭和46)年7月30日、アポロ15号が月面着陸に成功し、初めて月面車「ローバー」が活用されました。月には空気(酸素)がないのでエンジンは使えず、全長3.1m/全幅2.05m/全高1.5m、車重209kgという4輪電気自動車が採用されました。時速は約10km/h、最大25度の傾斜を登り、65kmの走行が可能でした。現在は日本でもJAXA(宇宙航空研究開発機構)とトヨタが月面車の共同開発を手掛けており、2029年での実用化を目指しています。EVでなく燃料電池車らしいです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●世界中で愛されたVWタイプ1(ビートル)が生産終了
1938年(昭和13)年、ナチスのアドルフ・ヒトラーの「国民車構想」に基づき、フェルディナント・ポルシェが設計したフォルクスワーゲン(VW)「タイプ1」が発売を開始しました。そのユニークなスタイルからビートル(カブト虫)と呼ばれ、世界的な大ヒットになりました。本国ドイツでの生産は1978年に終えましたが、海外での需要が多いため海外生産は継続。そして2003年のこの日、メキシコのプエブラ工場で最後のビートルがラインオフしました。累計生産台数は、4輪自動車としては世界最多の2152万9464台、輝かしい金字塔を打ち立てて、その生涯を終えました。2000年頃までは、日本でもバタバタ音のビートルがよく走ってました。懐かしいですね。
●日産の5代目フェアレディZ登場!
2002年(平成24)のこの日、日産のスポーツカー「フェアレディZ」の5代目(Z33型)が発売されました。2000年に4代目フェアレディZは一旦生産を終了しましたが、当時のゴーンCOOの命により2年ぶりに復活を果たしたのです。
初代フェアレディが登場したのは、今から52年前の1969年でした。ロングノーズのショートデッキスタイルの、スポーツカーらしい美しいフォルムと力強い走りで大人気となりました。その後も、2代目(1978年~)、3代目(1983年~)、4代目(1989~2000年)と進化を続け、長く日産を代表するスポーツカーとして君臨してきました。
そして2002年に復活したのが、5代目フェアレディZです。伝統的な「2by2」をやめて2シーターのみをラインナップし、クラストップの空力性能を持つ流れるようなスカルプチャーデザインを採用。パワートレインは、最高出力280PSを発揮する3.5L V6エンジンと6速MTおよび5速ATの組み合わせで、駆動方式はFRのフロントミッドシップレイアウトです。ターボエンジンを搭載していた先代に対して、同じ最高出力ながら大排気量のNA(無過給)であるため、エンジンを回すほどに力強い走りが楽しめる大人のスポーツカーに仕上がっています。
2008年の現行6代目に続き、昨年2020年9月に7代目フェアレディZのプロトタイプが公開されました。今やスポーツカーはたとえ人気があっても数が出ないモデルです。しかし、メーカーのブランドイメージ向上にはスポーツカーの存在は不可欠であり、フェアレディZはその役目を担っています。2022年登場が予想される7代目、どのように進化しているのか、今から楽しみですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)