■日本初の私鉄「日本鉄道」が開通
1883(明治16)年7月28日、日本で初の私立鉄道会社「日本鉄道」が運営する鉄道が、東京・上野駅~埼玉県・熊谷駅間で開通しました。日本鉄道は、岩倉具視など華族によって設立され、彼らによって後の東北本線(東京~青森)や高崎線(大宮~高崎)、常磐線(東京~仙台)なども敷設されました。この流れで全国各地に私立鉄道が創立されて鉄道が普及しましたが、1906年の鉄道国有法によって多くの私鉄が国有化されました。
また今日は、「第一次世界大戦開戦記念日」に制定されています。この日、オーストリア(ハンガリー帝国)の皇太子夫妻がサラエボで暗殺されたこと(サラエボ事件)から、オーストリアがセルビアに宣戦布告、三国同盟国(オーストリア、ドイツ、イタリア)と三国連合国(イギリス、フランス、ロシア)間の紛争となり、さらに多くの国が参戦することで第一次世界大戦へと発展しました。ちなみに日本は、イギリスと日英同盟を結んでいたので連合国側に立ち、東アジアでドイツが領有していた地域の陥落などに関わりました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●光岡自動車がマイクロカーMC-1を発表
1998(平成10)年のこの日、光岡自動車がマイクロカー「MC-1」を発表、7月30日から発売を始めました。日本ではマイクロカーというカテゴリーはなく、ミニカーに属します。ミニカーは、排気量20cc超で50cc以下または定格出力0.25kWから0.6kW以下の原動機を有し、道路交通法上は普通自動車、道路運送車両法上は原動機付自転車として扱われます。したがって、運転するには普通免許が必要であり、1人乗りで法定速度は60km/hに制限されます。
MC-1は全長1.75m、全幅1.1mで、ドアやリアウインドウを持たない超コンパクトでシンプルなデザインとなっています。車内のフロントメーターは、スピードメーターとガソリン残量計、ライトのハイビームインジケーターだけ。この他にウィンカーレバー、ワイパースイッチ、ハザードスイッチが装備されていました。エンジンは、最高出力6.1psのバイク用空冷単気筒49ccの2ストロークエンジンで、これにCVTが組み合わされました。
ミニカーは、コンビニのデリバリー用やピザ配達用などで活躍する姿を見かけますが、パーソナルユースとしては普及していないのが実状です。クルマだと思うから不便だと感じるのであって、発想を換えてバイクだと思えば意外と使いやすい乗り物かもしれませんね。ただし、ミニカーにとって走りやすい道路環境での話ですが。近年小型モビリティに再び注目が集まっていますが、MC-1はその先駆けといえるでしょう。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)