新型ポルシェ・マカンが日本上陸。新しい顔つきが目を惹くビッグマイナーチェンジモデル

■「マカン」に新開発の4気筒ターボエンジンを搭載。「S」と「GTS」はパワーアップを実現

高いリセール(再販)価値を備えるポルシェ各モデル。

中でも日本でもジャストサイズで扱いやすいマカンの人気は高く、駐車場や道路事情などにより、カイエンではなくマカンを指名する方も多いのではないでしょうか。

ポルシェジャパンは、新型マカン、マカンS、マカンGTSの予約受注を2021年7月20日からスタートしました。現行型では後期型となるビッグマイナーチェンジ版になります。

ポルシェ マカン
ビッグマイナーチェンジを受けたポルシェ・マカン(写真はS)

エクステリアデザインの特徴は新しくなったフロントマスクで、マカンのワイドボディを強調する意匠が与えられています。GTSのノーズセクションの中央部などがブラックで仕立てられています。

フロントエンドには、新しい立体構造が採用され、同様の構造を備えたサイドブレードもオプションで設定。

また、LEDヘッドライトの「ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)」とスポーツデザインエクステリアミラーが全車に標準装備されます。

ポルシェ マカン
マカンGTSのリヤビュー。写真は「GTSスポーツパッケージ」装着車

リヤでは、新しいデザインのディフューザーが目を惹きます。ボディカラーでは、新色の「パパイヤメタリック」と「ゲンチアンブルーメタリック」をはじめ、「GTSスポーツパッケージ」を備えたマカンGTSの「パイソングリーン」を含む計14色が設定されています。

さらに、「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」が、個別のボディカラーとカスタムカラーオプションによってマカンのデザインの自由度を大幅に拡大。

標準装備ホイールも大径化され、マカンは19インチ、マカンSは20インチ、マカンGTSは21インチになり、7種類の新しいホイールデザインも追加されています。

ポルシェ マカン
新型マカンSのインパネ

インテリアでは、タッチパネルの新しいユーザーインターフェイスの採用が特徴です。コントロールモジュールの中央に、コンパクトになった新しいセレクターレバーを配置。ダッシュボード上部のアナログ時計も標準装備されます。

新色のハイライトがインテリアに追加され、「ゲンチアンブルー」「パパイヤ」、または「クレヨン」のレザートリムとコントラストステッチの多数のパッケージをオプションから選択できます。

また、数多くのオンライン機能とサービスが標準装備されています。「ポルシェコミュニケーションマネジメント」の10.9インチ・フルHDタッチディスプレイまたは、音声コマンドを使って、オンライン機能とサービスの操作が可能。

新しいデザインの「マルチファンクションGTスポーツステアリングホイール」は、911から採用されているものです。

また、「GTSスポーツパッケージ」には、エクステリアのブラックハイライトに加えて、専用のインテリア装備が用意されます。

18ウェイ電動調節機能付スポーツシート、「カーボンインテリアパッケージ」「エクステンデッドレザーエレメント」を備えた「Race-Tex」インテリア、コントラストステッチやパイソングリーンの「GTS」ロゴが含まれ、快適性と特別感を備えたインテリアを享受できます。

パワートレーンも出力の向上など、新型マカン向けに改良、変更されています。新型マカンGTSに搭載される2.9L V6ツインターボエンジンは、マイナーチェンジ以前から44kW(60PS)上回る最高出力324kW(440PS)を発生します。

ポルシェ マカン
新型「GTS」のセンターコンソール

ポルシェGTSならではのハイレスポンスにより、「スポーツクロノパッケージ」仕様車は、0-100km/h加速4.3秒を誇り、最高速度は272km/hに到達します。

マカンSにも2.9LのV6ツインターボエンジンが搭載され、改良前を20kW(26PS)上回る最高出力280kW(380PS)を発生。パワーアップにより0-100km/h加速は4.6秒でクリアし、259km/hの最高速度に達します。

エントリーグレードであるマカンには、新開発の4気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力は195kW(265PS)、0-100km/h加速は6.2秒を記録し、最高速度は232km/h。

すべてのエンジンに、ポルシェの7速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)と「ポルシェトラクションマネジメント(PTM)」4WDシステムが組み合わされています。

ポルシェ マカン
新型「マカンS」の走行シーン

新型マカンは、高い快適性とダイナミックな走りを兼ね備え、さらに最適化されたシャシーによって、走行条件と路面条件に応じてダイレクトに応答し、ステアリングを介して優れたフィードバックを提供することでスポーツカーのような走りを実現するそう。

「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」のダンパー特性などがモデル専用にチューニングされ、各ホイールの減衰力を連続的にアクティブに調整。「PASM」はマカンにオプション設定され、SとGTSに標準装備されます。

また、GTSには新しいスポーツエアサスペンションが搭載されます。車高が10mm低くなるGTSのスポーツエアサスペンションは、フロントアクスルの剛性が先代より10%向上。リヤアクスルは15%高くなり、ダイナミックな走りに寄与します。

さらに、オプションの「GTSスポーツパッケージ」を装備すると、パフォーマンスタイヤを備えた「21インチ GTデザインホイール」「ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)」「スポーツクロノパッケージ」がダイナミックな性能をさらに引き上げるそう。

ビッグマイナーチェンジを受けた新型ポルシェ・マカン。価格は「マカン」が754万円、「マカンS」が977万円、「マカンGTS」が1188万円です。ステアリング位置は、すべて右ハンドルになります。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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