世界初の原爆実験/PSA&FCAの合併会社名が決定/日産が2代目ノート発表!【今日は何の日?7月16日】

■世界初の原爆実験

トリニティ実験の核爆発 (C)Creative Commons
トリニティ実験の核爆発 (C)Creative Commons

1945(昭和20)年7月16日、米国ニューメキシコ州アラモゴードの砂漠で、プルトニウム型原爆のトリニティ実験が行われました。現地では、強烈な閃光と爆発音、巨大なキノコ雲が発生しました。この実験から1ヵ月も経たない8月9日に、同じプルトニウム型の原爆「ファットマン」が長崎に落とされ、10万人に近い尊い命が奪われたのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●PSAとFCAの合弁新会社名はステランティス

ステランティス社名ロゴ(引用:FCA HP)
ステランティス社名ロゴ(引用:FCA HP)

2020(令和2)年7月16日、PSAグループとFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、合併後の新会社名を「ストランティス」にすることを発表しました。両社の合併によって、世界年間販売台数は合わせて約790万台となり(※2019年販売実績)、VW、トヨタ、ルノー/日産/三菱連合に続いて世界第4位の自動車メーカーが誕生しました。

●日産2代目ノートを発表!

2012(平成24)年のこの日、日産自動車は新型グローバルコンパクトカーの2代目「ノート」を発表、翌月末から発売を開始しました。

2012年発売の2代目ノート
2012年発売の2代目ノート
2012年発売の2代目ノート(Rear View)
2012年発売の2代目ノート(Rear View)

初代ノートは、2005年にデビュー。スタイリッシュな5ドアハッチバックとして、コンパクトながら余裕のある室内空間と快適な走りを実現、発売から2012年までに世界累計で約94万台を販売するヒットモデルとなりました。

スパーチャージャー付直噴ミラーサイクル3気筒1.2Lエンジン
スーパーチャージャー付直噴ミラーサイクル3気筒1.2Lエンジン

2012年にフルモデルチェンジして2代目が登場。基本的にはキープコンセプトですが、「スカッシュライン」と呼ばれるサイドボディのデザインによってダイナミックなフォルムに変貌しました。同時にボディ構造の見直しによって、さらに室内空間に余裕を持たせることに成功。エンジンは、先代エンジンをダウンサイジングして新開発のスーパーチャージャー付き直噴ミラーサイクル1.2Lエンジンを搭載。これにより、全域でレスポンスの良い走りと、ダウンサイジング効果によってクラストップの燃費25.2km/L(JC08モード)を実現しました。

2005年発売の初代ノート
2005年発売の初代ノート

2016年11月には、2代目ノートはマイナーチェンジで新開発の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載しました。e-POWERは、ガソリンエンジンで発電して、その電力でモーター走行するシリーズハイブリッドですが、その効果で燃費は37.2km/Lまで向上。なんと発売から1年経たずに販売台数10万台を達成する大ヒットになりました。2020年11月にはフルモデルチェンジで3代目が登場、今度はパワートレインをe-POWERだけに絞り、好調に売れ続けています。

コンパクトカーながらユーザーニーズや環境対応のために大胆かつ積極的に先進技術を採用し続けているノート、初代から高い人気を獲得している秘訣かもしれませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる